A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2023/06/06

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半時の時報の数が不正確との事で先日受け取ったが、今日迄問題が再現せず。

偶然にその場に居合わせ、他の事をやっていたから、数を数えていた訳ではないが、半時はどちらにせよ最後の1音は空振りするから、これが空振りしていない事で正時の数鳴っていると分かったのである。

すぐさま指針を少し戻して、またその症状が出るのかやったが、次は問題なくなっていた。

4時間進めて症状が出るかも見たが、やはり問題は現れなかった。

 

症状から推測するに、空振りレリーズのタイミングが合わなくなる可能性が考えられる。

もしくは跳ね上げバネの弾性不良になりかけ。

一見して問題はないが、一旦分解して各部品毎のチェックをする。

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特にこれと言って問題のある箇所はなかったが、バネが緩くなった可能性を考え曲げ直した。これによってレリーズの跳ね上がりは良くなった。

洗浄してから、給油をするか否か、暫し考えたが、薄く油引きしておく事にした。

通常トルクの掛からない場所へは給油はしないのが標準であるからであるが、かなりしっくり入っているものの、齧りを起こす場所でも無いが、動きは相当に良くないとならない。

バネの跳ね上がりも良いし、時報はまた様子見。


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指針を送りへ回し、逆さに指針を戻すと勢いの付いたテンプが突然止まる症状が出る。

止まると振っても動き出さない。爪が噛み込む様にして止まるのであろう。
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ここに割入りがあったか覚えていないが、これが結構な継ぎ目に感じる。

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これも特に壊れてはいないが、再度調整。

とk

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