Western Electric 3A Reproducer.
SP盤全盛期の鉄針・ダイヤモンド(?)(オスミウム針かも)のピックアップ。
三角形だから、 竹針も刺さりそうな感じはするのだけども、三角形の向きが異なるので使用不可。
状態としては、ギャップズレで干渉した状態。
鳴らすと、音がビビる。
触った感触、片当たりしている。
とりあえず分解。
チリ避けにフェルトがガード。
良く出来ている。
ギャプ確認。
左に寄っているのが見てわかる。
アルニコのパーマであろうが、結構強力なもので。
マグネットを外すと中央へ寄るから、磁力でヨークへ吸い寄せられてしまうらしい。
保持しているバネも一旦分解し、再組み立てにする。
ちなみに、バリアブルリラクタンス方式である。
古いP.Uで、ダブル ナイフエッジのシーソーをやっているのは他に見た事がない。
これも中央へナイフが1位置していなければ、ズレが生じ、中央が出ない。
構造を勉強。
組み立て直す。
どのくらいのギャップが一番ワイドレンジになるのか。
色々挟んで実験する。
あまり狭いと大溝でビビるから注意せねばならない。
両側にコイルが挟んであり、三角形のカンチレバーは上下にある。
800c/s以下は発電量が著しく小さいが、ビビっていない事を確認。
低域の出力が小さいから、かなりデコードで持ち上げる必要があるとも言えるが、この頃のは低い方は出なくても良いものかな?
1.2kcが一番信号が大きくなるから、ここにピークがある。
振動で針止めネジが緩むと激しく金属鳴きを起こした。
これにてピックアップ修理は完了。