A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

3A Reproducer.

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Western Electric 3A Reproducer.

SP盤全盛期の鉄針・ダイヤモンド(?)(オスミウム針かも)のピックアップ。

三角形だから、 竹針も刺さりそうな感じはするのだけども、三角形の向きが異なるので使用不可。

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状態としては、ギャップズレで干渉した状態。

鳴らすと、音がビビる。

触った感触、片当たりしている。
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とりあえず分解。f:id:A2laboratory:20230109213626j:image

チリ避けにフェルトがガード。

良く出来ている。
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ギャプ確認。

左に寄っているのが見てわかる。

アルニコのパーマであろうが、結構強力なもので。

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マグネットを外すと中央へ寄るから、磁力でヨークへ吸い寄せられてしまうらしい。

保持しているバネも一旦分解し、再組み立てにする。

ちなみに、バリアブルリラクタンス方式である。
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古いP.Uで、ダブル ナイフエッジのシーソーをやっているのは他に見た事がない。

これも中央へナイフが1位置していなければ、ズレが生じ、中央が出ない。

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構造を勉強。

組み立て直す。
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どのくらいのギャップが一番ワイドレンジになるのか。

色々挟んで実験する。

あまり狭いと大溝でビビるから注意せねばならない。
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両側にコイルが挟んであり、三角形のカンチレバーは上下にある。
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800c/s以下は発電量が著しく小さいが、ビビっていない事を確認。

低域の出力が小さいから、かなりデコードで持ち上げる必要があるとも言えるが、この頃のは低い方は出なくても良いものかな?
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1.2kcが一番信号が大きくなるから、ここにピークがある。
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振動で針止めネジが緩むと激しく金属鳴きを起こした。

ビーンとやった時の波形は倍音が現れている。

 

これにてピックアップ修理は完了。