A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

ORTOFON KS601 続き

f:id:A2laboratory:20221022182927j:image

暫く通電して様子見していると、バリっとノイズが入る時がある。

接触不良ではない様な雰囲気。

デンマーク、ジェンセンのケミカルは膨らんでいるし、10μFを交換した位だから、通電していると不具合が生じる可能性を考えて交換した。

30メグ出ているから、激しく漏れてはいないが、パンクしそうだから交換した方が良さそうだ。

基本的にコンデンサはナマモノ。

f:id:A2laboratory:20221022191022j:image
f:id:A2laboratory:20221022191025j:image

音を聞いた感じ、低域は柔らかい印象はあるが、中高域から上は応答の速い機敏な雰囲気に思う。

かなりスッキリしたサッパリした感じ。

回路が面白いから、それが出ていると言ったら、そんな感じと思う。

今もそうだけれども、メーカーは安く有り余っているのを民生機向けに使いたがる。

そうしないと安く上がらないからという事もあるけれど、多量の在庫を安く処分する意味でも、一番球では底辺に位置するオーディオでの球の使い道としては都合が良い。

新種の球も研究として無線やテレビで使って、その後にオーディオ部門に回って、どうにか余しているのを上手く使えないかなと考える。

多分初っ端からオーディオ用途に研究し始めるという事は少なかったのではないかなと思う。

そう言った点からして、本機は数少ないオーディオ用途に研究した様な雰囲気を思う。

そもそもオルトフォンが安価な物を初っ端から作ろうとする様なメーカーでないとは思うから、凝っているのだろうと推測。

凝っているけれど、上手いバランスで程良い手抜きをする技を出す所が普通ではない。

アクセサリを直接的な信号回路から省きつつ、尚且つ合理的な仕上がり。

必要最低限の求められる仕上がり。なかなか良い。