A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

815pp separate monaural

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バイアスは深くするとB動作に近く信号が入らない限りは電流は食わなくなるが、歪み率は大き目で具合が悪い。

-Cは23V、計46mA程流しておく程が具合良かった。

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カーブを確認すると、2.5kだからEbb300で120mAになるから、Eg-20程で緑の線がそれになる。Eg0の時とドンつきになるからAB2に掛けるにはもっとインピーダンスの低いか、巻き数の少なくするか、8Ωに4ΩのS.Pを繋ぐかして、負荷を強くしてやれば立ち上がる。
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750Ω ppのOPTだった場合は、大凡こんなカーブになる。

AB2域、+15V迄振れる程の馬力がドライブに求められる事になる。

ドライブも30V以上入力で耐えられる必要がある。

実際には黄色のカーブの様にウネりを生じるであろう。

 

大きい制動性が必要な石向けスピーカーを鳴らす向けには思っていないから、これで良しとする。

後で特性は試験してみる。

 

 

原価計算をいつもは丼勘定でやって、後から安く売り過ぎた、失敗した。という事は多いが、過ぎた事はそれで良く前向きに(笑)

電源の25B Eliminatorは部品¥36,000-

増幅部1台当り、¥41,000-

これも結構ドンブリだが、大凡合っていそう(笑)

ステレオで電源も含めて¥118,000程の計算になるから、普通と同じ程度か。

知り合いが趣味で作っているのはオーダーで最低安くて¥150,000〜と言っていたから、それが最低ラインなのであろう。

これ以下はコスト的にもケチりが出るから、出力に寄るか質に寄るか、どちらにしてもギリギリだから、何かを我慢をする必要がある。

昔の廉価品もナロー、ノイズも大きくハムもある。値段相応。ステップとしては1段目。

次に買うのは、より良いものを。そうやって更新してきた歴史通りか…

 

ちなみに、昔の価格を今の値段と同じだと思っている方は多くて、古い値段を見て、昔の方が安かったのに、今は高くなっていると言われる方は多いが、貨幣価値が違うから、今の方が断然安い。

例えば、大凡50年前の12AX7価格800円は、今にして5倍程としても、4000円。

JJやエレハモが2000円台だから、断然安い。

JANの軍用選別規格が¥5000円弱で買えるのも異常な程安いのである。昔から比べたら。

 

1954-1955年に発売のマランツの1、フォノ付コントロールアンプの値段はキャビネット無で$153-である。

$1=¥360計算で、¥55,080-

#2のパワーアンプは$198-だから、¥71,280-

セットで¥126,360-

ステレオにしたら、この倍。

なんだ、中古価格よりも安いでないかと思うかも知れないが、当時の大卒給料が¥8,700-、高卒¥5,900-

私が高卒で、平成の時代に基本¥180,000だったから、それと比べると30倍。

¥126,360-のセットを今の値段にすると、¥3,790,800!

379万って安易に手が出ないぞ(^ω^;;)

それもモノーラルで、送料も含めていない。

大変に高価なのは言う迄もなく。

 

それが当時価格と同じ価格程で作れるというのも異常な話ではあるが、底辺の部品でも、今と昔では異なり、格段に良くなっているから、昔の一級品は、今の並と同じ。

今の一級品で組み立てたら、ゆうに昔の品質を超えるという事になる。

ただ、それが良いか悪いか、気に入る、入らない、あとは好みになる。