プロペラ機からジェット機へ移り変わる頃、通信の真空管も其れ相応に頑丈な物が必要になり、作られたのがメタルセラミック管である。
戦闘機F14、F15に使われているとの事であるが、軍事機密になっていて詳細は不明であるが、叩いても何をしてもマイクロホニックがない球である。丈夫、頑丈。
おそらく、NOSが手に入るだけでも、かなりレア。
Ebayにもヤフオクにも出ていない球と思われ、そもそも1個が高価。
大きさはMT管の内部電極程。
プレートのサイズは1、2mmと思われる。
μは80で、丁度12AX7の高信頼型7025Aに近似の物であるが、60年代当初の価格で70,000円。
今の価値にすると大凡300,000円程であろうか。
こんな小さいモンが、1ヶ月の給料をまるまる注ぎ込まないと買えない代物なのである。
さて、マイクロホニックが極小、いや、皆無で叩いても壊れないとくれば、MCヘッドアンプにも良さそうであるし、フォノイコライザーでも良さそうだ。
然し乍ら、球代が物凄いから、自分のお楽しみ程度で終わると思われる。
多分オーダーをもらう事はなさそうであるが、どんな高性能な球なのか、まずは実験してみよう。
値段に合わないのか、値段相応か。
調理する側の腕も試される様な気もするが(^ω^;;)