A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2022/04/08

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色々と測ってみたが、いまいち結果が安定しない場合とがある。

その時にアース(ガード)でシールドすると精度が上がると書いてあるのを見て、銅板の上へ対象物を乗せてやってみたりしたが、イマイチ。

試しにBNCの側をアースしてみると、信号出力通りに電圧の出る事が確認でき、測定結果も安定している。

もしかしてとアース対BNCのシールド側を確認すると、Lcは4.1Ωあり、Lp、Hpは0Ωでアースに落ちている事を確認。Hcが完全に浮いている事が分かった。

Hcはアースしないとならないのか?

推奨プローブの回路が分からないが、一般的にケルビン式は、クリップの末端でシールドは無接続で、BNCの外側に接続とあるから、これに準じているらしい。

テストフィクスチャなる4端子の付いた箱の回路を見る事が出来たが、それはBNCの側が4つ共ショートしてあった。

測定周波数の低い時と高い時とで仕様が変わる様であるが、プローブは開放で良い訳がよく分からない。

試しにLc-Lp、Hp-Hc間をショートさせてみたが、インピーダンスZは、開放の時よりも高い値を示したが、なにより安定が良い。

測定電圧も上がっている。ただし、測定電圧を変化させると大小でインピーダンスが結構変わる。これはコンデンサでも起こる物があるらしい。その場合を踏まえて再現性のある様に測定時設定データと共に提供する事を勧めている様だ。

測定安定は良いが、精度的に良いのか心配になる。

試しに1kΩの固定抵抗を開放で測ると、10kc程迄行かないと表示通りには行かず、100kcでは上昇する。

100kΩの抵抗では、開放でも問題なかった。100kcでやや上昇気味なのは同じだった。

本来のオリジナルプローブの回路は開放なのか、それともシールドがショートしてあるのか疑問。

日置の自作プローブに関してのアドバイスを見ると、Lcを共通アースとして残り3つ端子のアースを結ぶと書いてあった。

試しにLc-Hcを結んでみたが、出力信号の電圧は上がるが、測定結果は開放と殆ど同じだった。

30Hのチョークを測ってみたが、開放では安定がやはり悪くふらふらしている。

他に位相θの角度が負荷によって悪化すると、測定結果は参考程度のものになるそうだ。

精度を求める機器は其れ相応に仕組みを理解していないと正確にそもそも測れないという。

素人がこれで良いだろうと単純に使う程、単純ではないから、そういう簡易で良いならば、安価の物の方が測定結果はそこそこに良さそうである。