お客さんから、スピーカーから30cm離れた位置でハムが聞こえる→OUT判定。
スピーカーから30cmの位置でリスニングされるのか分からないが、流石に相応でないから1mの位置迄離れてリスニングしてもらう事にしていたが、板アンプは1mでも聞こえ気になるとの事。
電話口から聞いた感じはビィーとスパイクがある。ハムは電話機の特性上聞こえない。
当宅の電話機はWE202。
聞こえる帯域的にはナローであるが、聞こえるという事はバズノイズであろう。
ハムは綺麗な正弦波でバズは外来のノイズを示す。
ギターアンプでもアースをしないと、バズが出るが、ハムも出る。
石アンプの場合はハムは出難い。アースループ不良のハムは出る可能性あり。安物は高周波の聞こえないノイズが多量に出ている。
板アンプは構成上、アースをしない最初期の実験機スタイル。
アースをやたら施す事が出来ない。
そもそも、板アンプが存在した120年程前の時代に、受信機向けの整流管という整流管は無く、有っても寿命の短い冷陰極ガス整流管が存在していたが、それを使うよりか、3極管を使うのが普通だったが、それも1920年代以降の事で、それ以前は電池駆動が当たり前で、ACで動かす事自体が恐らく稀。
かと言って、充電をしに街のラジオ屋まで行って、充電してもらって…とやるのが面倒だったであろうが、それ以外に方法が無かったから、当時はそれで満足だったが、その内どうにかACで動かせないかと考えたのだと思われる。
WE9Aアンプも-Cはバッテリーを使う事が書かれているから、もしかするとAもBも電池駆動だったも分からないが、ハムを追いやるには、電池しか方法がない。
ACを兎に角入れない。
しかしながら、バッテリーを充電するにも、1セル電圧が高くてもトラック用が24V。
これが100Vで必要となると最低4つは必要になる。
大きいし重いし、充電もしなければならない。
ただインピーダンスは極めて低いから、当時は相当良い音がしていただろうが、手間が多い。
AC駆動は面倒と引き換えに質が落ちる。
そこで考えついたのが、そもそもAC駆動を止めて、当時の状態に合わせてDC駆動にすれば良い。
各増幅器にはエリミネーターは内蔵しているが、フィラメント点火はACである。
そこへ外来ノイズが飛び入っても、やはり変調されてノイズになる。
バッテリーの代わりに、ノイズカット絶縁トランスを用いて、電池同様にインピーダンスの低くなるコンデンサを用いて、極限にリプルを取り、それで動かせば、ハムもバズも皆無になる筈である。
ただ、今度問題になるのは、入力装置の精度である。
板アンプの当時は、拡声器であり、直接マイクが繋がれるスタイルであるから、無電源で済む。
カーボンマイクの場合は、バイアスはアンプ側から取るからハムはない。
しかしながら、昨今の機材はAC駆動の物が多いし、アースループが様々な機材と共有していると、ノイズが何処から回り込んでくるか分からないが、アンプ自体の動作は無ACになるから、静かになるであろう。
しかしながら、次なる問題は、球の電子ノイズである。
ここまでに達すると、もうトランジスタで究極に極めたアンプを使う他無さそうである。
研究費も考えると1000万も出せば、極まったノイズのないアンプが出来るのではなかろうか。
私は専門ではないが、元開発者が言うのだから、それが相応しい様に思われる。
球は電子が移動する間隔が大きく、電子も一律揃ってはおらず、人並みだから、個性的な電子はフラフラと彷徨い違う場所へ飛びつく事もある。それがノイズになる。
そんなで、ノイズの少ない石を使ったが、整流管を使うよりもレギュレーションは良いし、バッテリーに近い筈である。
絶縁トランスは、漏れ磁束、リーケージフラックスがある物では、入力トランスに飛び込みハムの原因になるから、ショートリングを施した物で、1次と2次間は静電シールドを施したノイズカット型である。
この静電シールドはアースに落とし、バズの原因をアースにループさせて逃す。
尚、板アンプの回路構成上、DC100V送りの動作が可能なのであり、他の機材を繋ぐと発火するから、専用電源とする。
また、FILTER OUTとして、AC100Vも取れる様にしてある。これは一般機材用で、ノイズカットトランスを出た後の出力であるから、バズが幾分小さくなる。
※ノイズ源を突き止め、ノイズの発生を止めさせるのが一番良い。
アウトレットに差し込んであるだけで、音が悪くなるタップは多い。
窓を変えると外からの騒音は小さくはなるが、本当はその騒音を止めて、尚且つ窓も変えた方が良い。
これは良い例えに思う。
メーカーはこういうクレームに、どう対応しているのか確認すると、NIの説明でも、タップを止めるべきと解説があるが、これは重要な事である。
質の悪い電源ユニットは抜くべき。
以下説明元。
https://support.native-instruments.com/hc/ja/articles/210293145
グランドループの問題-ハムノイズまたはバズノイズ-を解決する方法
試験的に鳴らしているアンプではハムレベルは、一段と下がっている。(無音に等しい)
バズは当方宅では無い。電圧変動は大きい。
(ノイズ対策を各階施している。オーディオ機材を繋いでいるのはブレーカー配電盤の1つを単独で使用、壁から出した線から使用している)
アース線は地中に埋まっていない為、施せない。仮想アースは可能だが、極性が重要。
原材料だけでアンプと並の値段であるから、実験してみてもらって結果が良いどうかで、後は揉む事にするが、そもそも必要か連絡を待つ事にする。