A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

LCR メーター

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OSCとバルボルとで手測りしていたけど、まぁまぁそれでも手間というだけで良いとは思うのだけど、何かもう少し信頼のあるのが欲しいなとLCRメーターに手を出した。

だが、50万円以上をサラリと出せる余裕など無いから、手始めにお古を手にして、感触を確かめる事にして、安藤電気の大きいヤツを手に入れた。

精度はどの位あるか分からないが、1986年製らしい。
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ケーブルシースの剥き屑が横からパラパラ出てきたから、工場の現場、乃至、研究室にあったと思われる。

研究室の方がらしいかな。如何にも有りそう。
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説明書は無いから、勘で使ってみると、最大5Vの信号出力に設定できるが、出力されたのをループバックして、現状信号電圧を確認すると2.6Vしかない。

信号出力のアンプが不良になったから廃棄したのかな?

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開腹すると重いだけあって、ギッチリ詰まっていた。

プラグイン式で基板は抜けるから手入れはし易い。

1枚1枚見て、膨らみ気味のコンデンサは交換しておいた。
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しかしながら、改善は特に無かった。

基板にはTPは出ているが、サービスマニュアルが無いから、何が正常かが分からないが、全て当たって、何の基板で、何をしているのかオシロで調べて、OSC基板、ゲインコントロール部、増幅部、終段ミックスアンプとで見えてきた。

それと同時に出力には5V設定時に、8Vpp弱の信号が出ている事がわかった。

なるほど。この2.6Vは、RMSでpp表示ではないらしい。だとすれば大凡合っているか。
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電源にはデカいトランスと5インチのファンと0.47Ωの抵抗が幾つか見える。

囲う様にアルミの板にUFOな石が乗っている。

結構温まる。消費電力は60W程。6V6ppのアンプと大差ない(^^;;
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トーンは100c/s〜100kc迄出るが、fが正確なのかも見たが、問題ない。レベルも殆ど上下しないが、低い方は若干レベルが落ちるから、Fineがあると思われる。コンデンサがヘタっているという訳でも無さそう。

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試しにサンスイの古い7kSingleを見てみる。

z5.8k @120c/s

低域迄フワリと軽く鳴らせそうである。
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トーエイのトランスを見てみる。

サンスイと同じで120c/sであるが、5k無くz362Ω結構重め。
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250c/sにするとz4.7k迄上がってきた。

グッと低い方を鳴らしたい場合は、それよりも上の10kだとかを使うと、もっと低域が軽く鳴らせて使えそうである。

 

ただ、このLCRメーターの精度が何処まで正しいかまだ分からないから、色々他のとで調べて具合を確かめる。