A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

TANGOのOPT

廃品の買取の中にあったタンゴのOPTが使えそうだったからとりあえず綺麗にする。

f:id:A2laboratory:20211228215302j:image

錆が酷くボロボロだから、カナブラシで錆を落として再塗装。

生憎1台しかないからモノーラル単発で使う。

13Wあるから、センターウーファーとして使うのでも良さそうに思う。
f:id:A2laboratory:20211228215300j:image

樹脂ボビンであるが、古そうなコアに見える。

焼き鈍しの鉄芯コアではないと思うが、白っぽくもない(?)

2次側の引き出し線を見ると3本づつあるから、3層サンドイッチ巻きらしい。

ハンダが線の頭にしか乗っていなくて、時間経過で具合悪くなると厄介だから、ハンダを全体2mm程塗らした。

古い古典球も、脚のヌレが先端にしかなく、これが接触不良の元になるから、ハンダはしっかりヌレを作ってやって乗せておいた方が良い。

f:id:A2laboratory:20211228215312j:image

3・5かな。なんだろう。書いた人にしか分からなそうである。
f:id:A2laboratory:20211228215305j:image

中外巻きでパラってるのではないかな。

外側に1次側がもう1層入っている様にも見受けられる。
f:id:A2laboratory:20211228220933j:image

1次側はバラさないと何本引き込んでいるか見えないが、まぁこんな様に巻いているものと思われ。

1次側を巻いて、その上へ2次側を巻いただけの物は、ラジオのOPTに良くある。

セクション分けしたタイプは、戦前のラヂオセットの段間に入っている事が多いが、3セクションにしている物は結構特性が良いであろう。

HiFiを言い出してからは、サンドイッチに巻く様にして特性を良くしていて、昨今のハイエンドでは5層やらと、かなり多層にしているが、あまり多いのもHiFiにはなるが、重ね過ぎで逆にボケてるのではなかろうか。

あまり良い様に思い難い。

とは言っても、とうの昔にWEは中外巻きやら、セクション分けやら、研究はし尽くしていた事と思われ、HiFiなんて語が無かった時代に、HiFiとは何なのか、既に分かっていた事と推測。


f:id:A2laboratory:20211228215310j:image

良い具合に暫く焼いて、冷まして組み立て。

黒でオリジナルに戻しても良かったけど、業務用っぽいのもカッコイイからこれに(笑)

1次巻線は割と太そうだったから、60mAは流しても大丈夫かなと見立て。

25C6が手元にあるから、シングルでも6W得られるらしいが、これをppで13WのOPTには程々良いかなと思う次第。

ただステレオではないと、50v分ヒーター電圧が余るから、これをどうしたものか。

要研究である。