具合良かった佐藤時計(佐藤信太郎)だったが、2分前に時報が鳴る症状が現る。
これは指針を逆転させたりした時に生じる不具合であるが、今回はその様な事はない。
従って、本剣車のレリーズがカシメ不良になっているかも知れない。
再度調整す。
調べると分針のガタが3分程の幅があって、止めピンを押し込んで、運針の方向へ指針を回した時に都合良くなる様になっていたらしい。
従って、50-60分の間を除いて逆転させると必然的に時報の鳴り位置がズレるという訳で、1分進んでいたから、1分戻すのはズレるから、5分程戻してから、今時間に送ってやる事で問題は解決するという訳だ。
本剣車のレリーズはカシメ不良にはなっていない事を確認。
折角だから、枠を磨いてみたが、綺麗になり過ぎて、胡散臭い、複製アンティークみたいになってしまったが、まぁまぁ時間が経てば、貫禄がつくであろう。
天気予測のストームグラスも、気にかけて見てはいるが、晴天の場所へ結晶が出来ているだけで、雨の方へは上がって来ないから、不良なのかな。
温度計も依然として気泡が内側に出ていて動いていない。
少なからず、100年は経過している事を考えたら、中身が残っているだけでも貴重な代物と思う事にする。
時計としては3日で1分程進む傾向がある。調整してやれば、週差1分以内になるであろう。
機械の具合が最良であれば。