A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

PS-40 東芝電動鉛筆けずり

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一時期前は結構高く取引があった電動鉛筆けずり。今は熱も冷めたか、安くなっている。

あまり綺麗な状態ではないが、落とされたりという事もなく、破損はない。

ただ、動力周りがガチャガチャ、ギコギコと派手な音がして非常にうるさい(笑)

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電気周りはスイッチとモーター、電球程しか付いていない。

モーターはシンクロナスの強トルク隈取型である。

おそらくブラシ式を使えば、小さくは出来るが、鉛筆削りである故、黒鉛が導電性があるから漏電の危険を考えて使っていないと推測。

また、上手い事にモーター巻線をトランス代わりにして、単巻きで追い巻きしてランプ用の電圧を得るやり方をしている。

昔の民生用ポータブルテレコも同じくモーターの鉄芯をトランス代わりに使っているのがあった。

回すと変圧を両立出来る、いわばハイブリッドである。

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切削部をバラす。

樹脂部品で構成されているから、樹脂を侵すグリスは危険である。
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モーターもバラす。

オイレスメタルで自動芯出しらしい。

手入れして組み直す。
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クレンザーで本体は磨いて大凡の汚れは落ちたが、派手に曇った。

マットも良いけど、ツヤツヤなのがオリジナルだからバフを掛ける。
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バフも慣れがないと、ぶっ飛ばされる(本当に派手にぶっ飛ぶ)から危険な作業でもある。

特に小さい腕時計のケースは幾つぶっ飛ばしたか(^ω^;;)

メーターなんかを飛ばすと、機械が逝くし最悪割れるしっていう。

形が変わっている程気を付けないと、引っ掛かったら持っていかれる(^ω^;;)

そんなで気をつけて(?)やってツヤツヤに戻った。

まだ焼けが残っているけど、この焼けた感じの青も良い感じだからこれにて。もっと長く当てたら青々しくなる。角のエッジは早く進むから、少し青々なってしまった。

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屑受けも曇っているから磨く。
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大分艶が戻った。
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組み立てて完成。

動作試験してみる。

 
 
 
 
 
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試してたら電話かかって来たw

2号の電鈴の音はウェスタンよりも響きが悪いっていう(笑)

2号は余韻が少ない+音は大きめ。やや甲高い方かな?

WEは余韻が長い+音が大きい。甲高い。

ベルギーの電鈴もやはり独特の響かない音がする(笑)余韻がない+音小さい。低い音。

 

動作音はギコギコ、ギャコギャコ鳴らなくなっただけ幾分か静かになった様な気がする。

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鉛筆の先が尖り始めるとEsperのランプが点くだけで、このモデルは自己停止しないから、其の儘挿し続けたら全部無くなっちゃう(笑)

絵が零士のツトムだから多分70年代前後辺りであろう。

これよりか古いモデルは、あさの氏のヒカルである。あれは多分赤しかないのではなかろうか。

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似た青かと思ったが、そうでもなかった(笑)

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カタログにあるかと思ったが、カテゴリ違いで載っていなかった。