A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

VT-52 10E/11398

VT-52はVT-52でも3極管の方じゃない(^^;;

別名EL32、1637という球である。

カナダ製。VT表記であるが、Janの方じゃないVT (^^;;

ややこしい(笑)

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使ってみないかと言われて、とりあえず買ってしまった(笑)
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ロゴは八角形でRCAっぽい。
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トップマイカは2層でマイクロホニック対策をしたらしい。

カーボンブラックになっていて無理が効きそうだ。

データーシートを見るとEp250でEk18、lp32m、Isg5m、Po3.6W得られるらしい。

6F6相当であるが、フルスイング信号が10Vであるから、gmが6F6よりか高い球と思われる。

更に6F6はIf700mであるが、If200mとエコ球であり、高効率の球らしい。

ピンアサインは6F6、6V6と同じであり、グリッドが上へ出ているかどうかの違いだから、発振防止に強くした6F6と言った所であろうか。

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試作で作った6V6をガッツリドライブするアンプに手を加えてVT-52を使える様にした。尚NFBは掛けていない。

Epが低いからチョークではなく抵抗に変更。
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差し替え出来るから便利である。
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ヒーターはどんより。

応答レスポンス感は6V6と同じで速いが、6V6と比べるとVT-52の方が繊細な印象で、6V6は荒っぽい様子。

低域の太い感じは6V6の方があるが、出ているだけで、何か薄い?

とは言ってもVT-52の方は出ていないかと言えば、そうでもなく出ているがスッとしていてサッパリ系。

所謂ラジオ、拡声器向けな中高音にシフトした印象でもあって、ボーカルがパッと華やか。

6V6は全体に派手だけど、含み(?)が浅い様。

何か奥深い感じがして、大きい球を使った時の様な奥深い様な。

6V6とどちらが良いですかと問われたらならば、VT-52の方が妙なデプスの立体感が魅力的。こちらを選ぶ。

多分録音エッセンスのリバーブ也、アンビエント也の再現具合が良いのかも知れない。

デカイ音を出してもシングルでも歪んで感じないから結構。

PPにしたらどうなるかな。6V6が不要になっちゃったら困っちゃうな(^ω^;;)

6V6PP気に入っていたんだけど、交代もこれ聞いたら考えちゃう。

 

 

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とりあえず在庫2本あり、7F8の強力型ドライブ方式のシングルで良ければ、ステレオ1台はつくれるので木枠の強化型バージョンか、電源とを分けた小型(普通)鋳物バージョンのが作れそうです。

7F8の代わりに6SN7、5670、12AT7でも都合良く。

立ち上がりレスポンス向上を考え予算があれば、電源から総フィルムコンでも作れます。

トランス等、お持ちの部品を再利用し構成するのも可です。連絡下さい。

 

 

 

ps:最高出力を調べると4V出ていたから3Wでデーターシート通りであった。

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特性もとってみたけど、聞いた通りだった。

低域は思ったよりも引けていた。

更に、ボリューム少し下げただけでハイが痩せる事が分かった。(挿絵下)

カーボンのボリュームは最大で使わないと痩せてダメかも知れない。HiFiじゃない。

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音楽ソースを入れてピークホールドにしておくとこんな具合。

重量感じる程の低域が出ている場合はもっと立ち上がる。