A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

初段とコンバート、ドライブ段

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EL34/VT52のカソードフォロア、これの電圧が仮でしか計算が済んでいなかったから、実際に単段で動作させて、何Vが現るのか実験。

1kバイアスに20kでは220Vを超えた。

EE(?)のコンデンサが250VWで、コンデンサの先方は-40Vが印加してある。

従って、Cに加わる電圧差は260Vである。

これだと年代からしても生きているのが不思議な位であるし、絶縁破壊を起こす可能性があるから、カソードフォロアの電圧を低く時定数変更。

電流は同じく10mA程々で、125V迄下げた。

これによって、RMS140Vの入力信号に耐えられていたのが、100Vに下がったものの、 ppで200Vであるから、PT15を押すのには有効である。

Cに印加されるのは両端175V程で少しの余裕をみた。

そもそも100VもEAF42がスイングするのかかなり疑問。

5V程度でもPT15単段で結構な音量が得られているが、100Vも入れたら屋外でも鳴らせそうな気がするレベルに達しそう。

 

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ドライブの増幅度μは1以下で、受けた信号を低インピーダンス送りをするだけの仕事であるから、信号を入れなくとも、DCオフセットだけが分かれば、動作がどうなるかは分かるから、それは置いておいて。

初段とコンバートはリムロックのEAF42というIFのリモートカットオフ球。

調べるとgm2000だから、6D6よりか少し大きく、6SD7よりも小さい。EAF42は、これらの中間に位置する存在だろう。

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都合の良いアンベーの部品が揃わないから、沖電氣のQ-OSIを使っちゃった。

特殊用途でメーカー組込品らしい、容量、耐圧が一切不明な物であるが、測定器で容量は調べ済み。耐圧は絶縁試験機で1000V迄は耐えられる事が分かっている。

というか、何処からの放出品なのやら(笑)

規格記載がないから結構秘密そうな機体な様な気が。

出ちゃならない所から出たのは何となしは感じる(爆)(それが昔の秋葉原。出所は聞いちゃいけないw

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終段のAとB電源は其の儘動かして、片側の初段、コンバート、ドライブを別B電源で確認。

かなり歪っぽいが音は出た。

低域が出ないし、かなり低品質な感じ。

ヴィンテージコンデンサなんて使うから、御釈迦だったかなぁと思って確認するも問題なく、もしかして球かな…と思ったら初段のEAF42がレアショートかな。

叩くとバンバンと派手な音がする。

スクリーンかサプレッサがショートしているのかな。やはり車屋の交換品だけあって、不良球の返却だったクサイ。

試しに三結のコンバートに使うとか幾分静かになって、叩くとチャチャと鳴る程度。

まぁ良いかと思ったが、今度は音が出なくなるではないか。

どうやら内部リードの溶接不良らしい。sgかなぁ。

外して脚を磨いてある程度叩いて戻したら静かになったから繋がったかな…。また熱で変形するだろうから、騙し騙し使うしかない。珍しい球なんて使うもんじゃなかったかなぁ。

まぁこういう事もあるわね(^ω^;;)

 

そんなこんなやってしばらくしたら低域も出ているし、変な感じの歪みも無くてマイルドな雰囲気。ハイが出ていない感じもない。

当たり障りない様な雰囲気だったが、ミクの得意帯域は少しツンと来るから、中間にピークがありそう。

部品が少し馴染んだかな。それとも球かな(^^;;

US的なハイ上がりな雰囲気は薄くて、良くも悪くも全体印象はフラットな印象。大人しそう。

PT15のsgを1/8帰還させている事ももしかするとあって、若干ながらペントードらしいダンピングの高い具合が引き締まっているのかも。

もしくは、初段とのカップリングをEROのKT1800シリーズの0.47μFにしたから、ブホつく低域が出ないのかも知れないけれども、結構深い方迄出ているから満足な域。

大人しそうだが、音量がある程度行くと結構迫力がある。

バイアスを可変しても顔色を変えるから、完成後にやってみる楽しみにしておく。

もっと初段もドライブもB電圧を高くした方がフルスイングさせられそう。

フルスイングさせたらモニタS.Pを破壊するだろうけれど(笑)ダミーロードでないと(^^;;