ACT6。Pd75Wの3極管。
813を3極使いした時の特性に似ているそう。
何かの試作品との話を聞いたが真相は不明。
国内では手に入らない可能性が高い。
メタル管の様なデザインで、放熱を兼ねた剥き出しのプレートとヒートシンクがロケット弾の様な魚雷の様な独特のデザインである。
プレート接地であれば問題はないが、カソード接地の場合はアノードに高圧が来るから、シャーシ対で触ると危険である。
Pd75Wであるが、フィラメントは10V1.8Aと省エネ管である。
平帯の酸化オキサイドで、トリタンではないから、ぱーっと明るくはならない。
ドンヨリしていて、これが動作しているのか、一見分からない。
定格は10Vであるが8V程に下げるとゲインとIp電流が少し増して、音もゆったりする印象がある。
T20の方がもう少し明るい音がする様に思う。
Rk500Ωで試したが300V20mA程流れた。
カソード抵抗無しにすると、大凡350V30mAだった。
Ebをもっと高くするか、低い儘であればA2動作をさせられたら、直結でも良さそうである。
動作は丁度テーラーのT20に似た雰囲気に思った。
μは22だそうだから、1Vを入力してそんなに大きな音は得られないが、そこそこ鳴る。
ロクハンがズーンズーンと鳴っているから、深い低域の再現性は良さそうだ。
高域は突き刺さる様な刺激的な印象は無いから、耳当たりの良い、大きい球らしい、ドーンとした音のするアンプができそうだ。
ただ、ミテクレに華が無いから、ポーっと明るくなるのをアクセントにしたいかな。
丈も結構あって211や845と同じか、高い程だから箱に納めるのは放熱とで芳しくないか。
どちらにしても、かなりレアーな球だから、知る人が少ないのと、アンプを組んだと言う話を聞いたことがないから、完成させてみようでないか。