EMTっぽいP.Uとで動作試験に鳴らしてみたが、グラドの初期型mcが鳴らない。
これは問題がないとみてチリ避けだけ付けたが、こちらも断線していたのである。
端子部分は切れていないし、触っても問題なかったが、端子部のハンダをやり直しても導通なし。
それで、本体へ固定して玉にしている部分を探ると、前と同じく繋がっていなかった。
この接着剤が良くないのか何なのか分からないが、線が接着剤から出た直後の部分で腐食が見られる。
この部分は触ると柔軟性はなくパラパラになり易い。
ユニットを出して短い線を継ぐ事も考えたが、依ってあって更に固めてあって難しい。
マグネット側は錆びていて、よく生き残っていた感がある。
GRADOのMCは当時からすぐに断線すると有名だったらしい。
日本の湿気が原因だそう。
今回は巻き数サンプルがとれたから、これを調べる事にして。
線は一番細い50番ゲージ、高出力mcというだけあって思った以上に巻いてあって。
カンチレバーの樹脂に溶け込む様に線が潜っていて、一部に緑青が出ている箇所があった。
全体に限界だった事と思う。
それで、47番の新しい線で巻いていたが、途中でテンションをかけ過ぎて切ってしまった。
0.035mm、かなり細い…