A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

MCトランス巻く

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先日、ハヤシ先生から譲ってもらったカンチレバー不良のを修繕したP.Uを動作させるトランスとして、アルテックのmcトランスの様に巻き数を多くした物を繋ぐとフラットになるという。

ハヤシ式P.Uはmc型ではあるが、高出力型であるから、巻き数比を1:6か1:7で作ったら良いとの事であったから、1次側はアルテックトランスの巻き数で合わせる事にした。

トランスコアは、自作の針金式では、もっとターン数が必要になるとの事だったから、既製品の小型トランスをバラした。
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0.02mmはかなり細かった。

力を掛けて巻くと良いと言われたが、こりゃ切れ易い。
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組み上げた。

ターン数違いタップを出したが、切れた所が具合良いターン数だったから、引き出してみただけである(笑)

アルテックの物と比べると、かなり大きいコアを使ったが、どうなるかな。

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試聴。

モコっとした様な感じが無くなって良い雰囲気。低域は引き気味だがHiFiである。

中高域に厚みがある雰囲気は変わらないが、変な独特の癖は抑えられている様で、金属鳴きらしい音は聞こえない。

ただ、フォノアンプのトランスのリーケージフラックスを拾って位置によってハムが大きくなる、小さくなるという事が甚だしく起きるから、聞きながら一番静かになる場所を探してという具合である。

 

 

だがしかし、これらの結果がミスである事に後になって気付く。

というのも、別のトランスに交換した時に音が出続けている事が判明。

要はステレオブレンドをやっている為、片方は直接入力になり、一方はトランスを通した音が重なり、加算した状態であった。

疲れているかな。酷い失敗。

結局、トランスを通した音は低域が出難く、中高音上がりで、コアに対してコイルが少な過ぎた時に現る症状の様な具合だった。

古臭い拡声器みたいな音がして良くなかったというのが正しい結果だった。