A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

HX-83

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先日買った、ちょっと中古の83。

シルバニアのデータブックによれば、80、5Z3と差し替えて良いという事になっているけど、80はフィラメント2Aであるし、1Aオーバーしてしまうのであるが....トランス容量がギリの場合は良くはなさそう。

5Z3の代わりに使うのならば、定格は同等。

ヒートタイムの記載は無いから、余熱は不要。

大きいコンデンサインプットでなければ、通電2秒で立ち上がる。

電流を定格迄取る場合は数分必要であるが、チューブチェッカーに入っている事が多い球である。

勿論、余熱スイッチなる物は無いから、知らず知らずのうちに使っているワケであるが、これで問題ない。

プリヒート云々言っている場合は、平滑1段目が大き過ぎる。

データシートには4μFのグラフで、インピーダンス最小75Ωとなっているから、4μF以上を使う場合は、プレート側でも良いし、マイナス側でも良いから100Ω程度は入れてやった方がラッシュカレントは防げる。

チョークを入れて2段目に大きいのを入れてもやはりDC値が低いから、これも良くない。30H位あれば、150Ω位になるかな?それだったら吸収してくれるかも知れない。

バチチとやる場合も、プレートインピーダンス分程度の抵抗を入れていない為に衝突を起こす。

この場合、設計がそもそも合わないから、余熱しても初っ端の衝突が大きくラッシュカレントも大きくなるから、結局寿命は短くなる。

データシートを読まないのか不適当なのか、従わない設計の物が多い。

古いセットをバラして、どうやって組んであるのか学ぶも良し。

83や82の場合は、一般のセットというよりかは、TV-7の様な軍用に用いられていたケースが多いから、なかなかオーヂオアンプに応用転換させるのは難しいかも分からないが、使えない事はない。