局発の止まる原因を探るPart2。
今日通電したら、直後に音色調整用のペーパーがパチチと音がして急激に発熱が始まった。
パンクして紙が巻き散っても困るから交換する。
パンク前に片極が剥離済みだった。
6WC5のSGには74Vあるから、発振するハズであるが、発振が起き難い状態であるから、パッティングコンデンサの手前に入っている50pfの上から220pfを追加してみると発振が始まった。
どうやら、50pfのマイカが容量抜けしたらしい。交換しておく。
ps:パッティングではなくパディングだと言われた事があるが、昔の無線と實驗では、パッティングと表記してあるのを多く目にしているから前者を使う。
周波数カウンターの範囲以上の周波数で、表示不可だったから計算すると1.38mcだった。
IFTは455.5kcとピタリ来ていた。
C同調だから自作機かキットかな。
古い線とビニール線とが混ざっているが、本来はビニール線ではなさそう。
誰かが修理しているのかも知れないが、何かミスをしている様な雰囲気がある。
というのも、スーパーなのに、ピーピー、ピューピュー、ブォーブォーと並四みたいなシビアな調整をしないと声になりにくいし、範囲が狭い。
古いペーパーやマイカドンが逝っている可能性もあるが、配線が継ぎ足しになっている部分もかなり怪しい。
色々やったが、ようやく鳴る迄に戻せた(?)という様な具合の可能性も無くは無さそう。
IFTのAVCの部分に付いている0.1μFを浮かしてみると、感度が下がり受信が良くなって、範囲が広くなった。
しかし、新しい0.1μFへ交換してみると、ボボボとモーターボーディング発振の様な具合になってしまい、古いナショナルのペーパーを戻すと感度だけが増して、オーバーゲインの様に元気になる。(少しだけ受信周波数がズレる)
絶縁が悪く、リーク抵抗の役割とCの役割をしているのか分からないが、.047μFでも発振してしまう。
そもそも、アンテナコイルの片側かRFのグリッドにも帰還させないと、感度が上がった時に、AVCとしては動作しないのではなかろうか。
IFの段でコントロールしても、前段で歪んでいたら、意味を無さないであろう。
初心に戻って、5球スーパーの基本構成を再確認。
どうやら基本型5球スーパーに高周波を1段設けた、高感度型の構成で組まれているらしい。
都内では感度が高過ぎてオーバーレベルになるタイプかも知れない。
山奥やローカル局の場合はこれじゃないと聞けなかったかと思うが、今はノイズだらけでローカル局を聞こうにもS/Nが悪過ぎるのではないかと推測。