A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

6JA5 スタイリッシュ鏡餅アンプ。

先日シャーシを加工した6JA5ppだったが、その後部品を付けただけで後回しにしていたのだが、他が部品待ちになったから、仕上げてしまう事にするが、早く上げないと、多数呼ばれている仕事が多く、出なければならないから、中途半端にはしておきたくない。ブロックで完結はしたいが、ファイナルの場合はブロック分けは難しいかな。

空き時間も作業を入れたい次第。

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前の6V6で組んだのと大凡同じであるが、今回はスッキリさせたい考えあって、ラグ板不使用で球の空きピンとで上手い事補う方式。
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6JA5が@1A食うから、合うトランスが見当たらなかったが、9Vと18Vが出ているから、これをシリースに使って27Vで、1次側が115V仕様だから、大凡13%減になるから、23.5V位になりそう。

6.3Vを4シリースにすると25.2Vだから、計算上では少し足りないが、1.2A出るタップだから、少しは電圧が上がり、丁度良い具合になるのではないかと予想。

しかしながら、実際には@6Vキッカリで、24Vであった。500mVアップというだけだったが、動作に問題はない。

B平滑は1000μF1本だけというチャレンジャーな構成であるが、117L7でも実験したのであるが、プッシュの場合は多少のリプルが残っていても互いに相殺されるから、ハムが現れ難いのである。

レッシュカレントのドロップ用に保護抵抗はマイナス側へ入れてある。

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通電試験。

電流を見ながらボルトスライダーで上げるのも面倒だから、直に入れてみた。

各所の電圧を見てOK。

球を叩くと終段にマイクロホニックの波形が出るからOK増幅している。

信号を入れると音が出た。

しかしそれも束の間。

音が絞られた様に出なくなりハムが出る様になった。

なんだろと調べたら線クズが挟まってヒーターとカソードをショート。

再度叩いて振って。

ハムは出なくなったが、やはり音が絞られていて歪んでいる。

調べると6JA5のg1にsgに付けたハズの47μFが付いている。

こりゃマズイ。

sgへCを直してもやはり症状は変わらない。

5670の初段をチェックすると、Epが出ていない。電極ショートらしい。

回路に問題はなく、切り屑がショート(?)したが為に逝ったのか不明であるが、5670の交換で問題なくなった。

後で試験機に掛けてチェックしてみる。
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マジックアイと同じく、緑のネオンが有ったから、ピークレベルインジケータはこれにした。

チカチカやっている姿は綺麗で良い感じである。

が、これが光る=最大クリップ付近を意味しているから、結構な音量である(^^;;

テスト用のS.Pが1本しか無いから片chのみ動作させている。

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電源の上へ乗せた鏡餅スタイル。

1つだったら弁当箱って感じだったのだけれども、2段重ねは重箱か鏡餅っぽい。球がミカンの代わり(笑)フィラメントがオレンジに燈るし(笑)

今回、電源は特殊仕様だから、ソケットインにはしなかった。

線長は大凡40cmそこそこ。

隣に並べるスタイルか、重ねておくかの2択。

 

 

それと、Bのトランス容量が70mAらしく、トータルで90mA程流れているが、少し電圧降下を起こしている程度で問題なさそう。

ループコアだから、リーケージフラックスの影響は無視できる。

出力は聞いた雰囲気10W程度かなと。

後で特性試験はしてみるが、出音は6V6よりもギャン付いていなくて、マイルドな雰囲気がする。

低域は締まりが効いた様にあまり出ていない様な雰囲気があり、三極管のシングルの様なサッパリ感。

ミテクレからすると、ドンドコ下が押せそうだが、そうでもないのかな。

テトロードビームの構造は6V6と同じである。

小さい音にした時も低域も高域も綺麗に保持されていて、特性は良さそうである。

逆にドンドコする様な、軽く振る様なペントードの球は、小さい音にすると低域が大人しくなる様な特性があるから、そう言った部分では、安定が良さそうだ。