A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

6ZP1 PPのその後と2E24 PP

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朝通電して、1日12時間入れっぱなしで試運転。

今日は銀行に昼から行ったけど、入力だけ断って、温めた儘に放置。

シャーシは温い程度で、熱々にはならない。部品的な寿命も長くなりそう。

無入力で放置しておくと、ノイズやハムが一切なくて、通電しているのか分からなくなってしまい、時には通電している事を忘れて、別のアンプの電源を入れてしまうという(笑)

低域がドーンと深いのが出るのは、単に球のクセなのか?
FMを聞いていると、コンプレッシングの為か、FM独特の音色で、低域がかなりブンブンする。

それを安定的に加速させる様に、後押ししている...後押し出来る巨大コンデンサの為かな。

5B38らしい奥深いスケール感があって、ブラインドしたら判別つかない雰囲気すらある。まるで大きい球で鳴らしている様なドッシリ感。

しかし、片chは41と42という後家さんだから、6ZP1が真っ当(?)に鳴っているのは、もう片chだけだから、なんとも言えない(^^;;

6ZP1の所に42を挿すと、軽い動作になるかと思うが、自分的には42の方が好みかな(笑)

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という事で、下足番も42(笑)
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銭湯は人が少ない為か、湯船エアーを切っていて、一段と静かで、それもまた良い感じだ。

老舗の本当に古い銭湯はモーターの音はしないから、田舎に来たみたいだ。

落ち着く良い時間だ。


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2E24の続き。

球数の割に、部品は少なく割と質素という。

PK分割と似た部品数だけども、2つの球でミラーにする回路を初段で行い、バランス的には、全く同じ物がミラーになって出力されるから、PKの様に、プレート側はハイ出し、カソード側はロー出しという、アンバランスにはならない。

ドライブにカソードフォロアで押しているから結局はどちらもロー出し一定になるのだけれども(; ^ω^)

 

この後、通電して様子見したのであるが、ある問題が浮上した…

2E24は 直熱管である故、12Vで点火させようとすると、中点の引き出し部をアースすると、ヒーターは片方、片方しか灯らず、結果2つで6Vのヒーターと同じ事になる。

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2E26は傍熱型。誤り。

解決のヒントを貰おうと、DENON DH-610Sの制御部の回路図ファイルを引っ張り出して眺める。

あったあった。これだ。

単純だけど、良く考えられた制御回路だ。

2つの信号を互いに干渉しない様に信号を送りつつ、1つのリレーを動かすという回路。

FASTからのSTOPを実行した時に働く回路で、リール停止検知電圧と基準電圧を比較して、高ければ保護持続、低ければ保護解除⇨START待機

FASTに入れると、基準電圧が上がって、保護が掛かり、STOPとSTARTボタンを同時押して使ったとしても、瞬間にキャプスタンが上がるのを阻止している。

まぁ、なんてことない部品構成なんだけども(笑)

一方は流れる様に、一方は回り込まない様にダイオードを組み合わせれば良いわけで。

昔のAKAIのオープンは、保護機能は無かったから、FASTに入れて、途中で止めたい場合は、逆向きの動作を入れて、回転が遅くなった時を見計らってSTOPを押さないと、テープが裂けるなんて事が。

TEACのA-2300だったか、あれもブレーキが強くて、長記録テープは伸びちゃって、磁気粉が剥離するなんて事があった。

A-6100(OTTOのOEM版)も持っていた事があったけど、あれは一定時間のSTOPタイマーが入っていて、リールが止まっているのに待たなきゃならないという待ち時間に鬱陶しさを感じていて手放した(笑)懐かしいw

それを考えると、DH-610や710、RS-1500を今も使っているがやはり使い良い。

市場価格を見ても、値下がりしない所からすると、やはり良いものという認識が根付いている様子である。
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まだSG用のVR150かVR105は付けていない&配線していないが、高圧とマイナスだけで運転。

左の3本が整流管、前2つが5651

5651じゃなくても、85V付近がキープ出来れば、ムラードのM9098でも85A2でも75C1でも良い(結構アバウトwなんでも良くなってきているw

この部分は-Cを作るためのドロップ用だから、電圧が低い球を使うと、マイナス側に大きく増えて、電圧が高いと全てがドロップしちゃう事はないけど、電流が流れなくなって、浅くなる。

どちらにしても、バリオームで調整が効くから、必要に応じて。

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キセノンは紫だけど、ネオンはオレンジで、ヒーターと殆ど同じ。

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NHKの御下がりだから、結構煤けているけど、動作はしているから、もうちょい使えるかな。

ライフが大体10000h程かな。

電流にも依るけど、割と流すと寿命はそれ相応に短くなるから、過負荷に使わない様にする必要あり。