A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2020/04/08

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どうもRIAAカーブが合わない様だから、時定数を変更、耳合わせでやったら、また発振を起こす様になってしまう。

結局、SGのデカップリングが発振のスターターになってしまうらしく、色々な所へ付けてみて発振が止むか探したらPとSGにカップリングさせたら発振は止まった。

ゲインは少し落ちる。
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傍熱管の27AはAC点火でも良いとされているが、ハムが凄いから、DC点火に出来ないかやってみたが、2.5Vを整流しようというのは無理難題。

2V点火の平滑前の点が2.5Vあるから、そこへ繋いでみると、2.5Vあった電圧は2Vに降下し、平滑後のヒーター電圧が1.3V程に降下し、ハムは下がったが、今度は全体ゲインが大きく落ちて全く意味がない。

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昔のスピーカーは低域が結構ボンボン軽はずみする様な気があるが、交流増幅器のハム消しに100c/sを回路上で切ったとすれば、それを補うのに、低域が良く出るスピーカーを使ってやれば、ハムレベルを低く低域が出ている様な雰囲気にはなるであろう。

ペントード特有の軽はずみする高インピーダンス送りで、フィクスドエッジの大きい口径のダイナミックとか似合いそうだ。

この頃は良質のパーマネントは無かっただろう。

近代のスピーカーを鳴らそうという場合には、マッチングが良くなさそうだが、これでスピーカーを鳴らそうという場合はである。

 

今回は低周波で利得が大きいから、ハムも次第に大きく増幅されるのも致し方ないのかも知れないし、古い回路を見る限り2段とか、そんな段数でP.U入力でスピーカーを鳴らしていたのだから、4段にして、やれマイクロホニックだのハムだのと言うのは少々欲張り過ぎなのかな。この当時のモノに対しては。

高周波増幅の場合は低周波をカットしてやればなんらハムが大きくても、取り出したい周波数帯が異なれば、多少は歪みとして現れるかも知れないが、許容範囲内なのではなかろうかと。