A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2020/03/30

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各種の銘板を貼るのが億劫になっちゃったから、手入れした。

不滅インキは焼かないと完全定着しないだろうけど、アンプの熱で乾燥(笑)

どちらもトーレンス型であるが、12AX7式と5670/WE396A式である。

X7の方は、オリジナルでは全段X7であるが、利得が大きく、パワーアンプかコントロール乃至ラインアンプで-20dB程絞っても大きくスイングしてしまうから、全段12AU7でも全く差し支え無い利得が得られる事であろう。

この事から、低μで良いとなれば5670は都合の良い球で、尚且つ低インピーダンス回路を維持させるにも丁度良い球であるから、ノイズも少ないというフォノアンプには有利である。

 

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先々日に作ったマッキン型 5670のモータボーディング等々気になって、スパイスにWE396Aのデータがある事もあって、回路を入れて演算させてみた。

そうすると面白い事にモータボーディングも再現されて、追加で修正した様にすると、ピタリと止まったが、実際にはまだ少し電源投入暫くは不安定な様に思われ。

X7の時定数を少し5670向けに置き直した程度では上手くなくて、結局の所、見合った時定数、即ち計算機で予め計算して良いロードラインを導いておいた数値を当てはめて行くと、最大入力も上がるし、歪みも小さく。

当たり前と言っては当たり前であろうが(^^;;

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ただ実際に音を出してみると、別段普通で特に気になる所見はない。

若干、全体利得が少ない印象はある。

6段あって内2段はカソードフォロアであるが、5670を使うのであれば、カソードフォロアにしなくともプレート出しでも低インピーダンスで出力を得られるから、贅沢過ぎる使い方かも知れない。

 

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これまた先日に作った、トーレンス型の電源強化版 5670アンプであるが、前回の(上の)マッキン型を踏まえて、時定数を5670にマッチングさせた様式で、こちらは発振の気はなく安定は良い。

5670を使用すると、随分12AX7は荒っぽく感じる。

雑味というかあまり良い球には思えて来ない。

シールドは被せないと誘導ハムは拾うし、プレート インピーダンスは高いし。

初っ端はACハムの有無はあったが、それは平滑をバッチリさせたら言う事ない。

 

何台も色々作ったが、一通り遊んだら放出する予定。

昔からのアレで、“最高傑作は次回作です”