A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2020/03/09

f:id:A2laboratory:20200309191305j:image

D-101R 電源ユニットを作らなきゃならんと手を付けたが、暫し間が空いてしまって。

色々と不足部材が多くて、以前に試作で作ったアンプをバラしたりして、都合良く合わせた。

試作で作ったのは良いが、結局の所御飾りにしかなっていなくて、部品も新しい良品であるから、これを使わず放しておくには勿体ない。
f:id:A2laboratory:20200309191310j:image

トランスに合わせてBは半波整流の5M-K9である。

ヒーターはDC点火として8.2mFを平滑に入れた。

これでもかなりハムは消えて、電源トランスのリーケージフラックスが気になるレベルに黙らせる事に成功したが、以前に作った物で、22mFを使ったタイプがあるが、あれは殆ど完全と言って良いほどの静寂が期待出来る。

ハムバランスはDCの場合には基本不要であるが固定に入れておいた。

カソード絶縁が悪くなった球を使用した際に、バランスで入っていた方がノイズが出なくて良い様に思うからである。

完全にレアショートしているとマズイが、それだとバイアスが変に掛かって、出音がそもそも変になる事であろうから、それは除いて。

f:id:A2laboratory:20200309191307j:image

先日作ったトーレンスのマルチファンクションアンプの一部抜粋型でもチェックしたが、最終的にはTannoyで聞いてみて良し悪し確認。

インダクション機材の入り切りノイズは飛び込んで来るが、他は静かである。

Bマイナスにスイッチング電源ノイズ避けにチョークを入れた。

AC1次側にはCを入れている。

簡易ではあるが、フィルタになっている。

より無音状態を求める場合は、アイソレーション電源を使うか、こちらで作っている電源ノイズリダクションユニットを使うかしてもらいたい。

内蔵にしても良いのだが、安物を求める方が圧倒的に多いのは間違えなく、安くするには、やはり色々省く必要が出て来る訳で。

後でノイズリダクションユニットを買うよりかは内蔵した方が安くはなるが、目先の安さには負けてしまう様である。

専ら、この類のモノは、モクと同じで趣向品であるから、もうキリがない世界である事もあるし、中には高いから良いという訳でもなく。

ただ、私の作る品物は根本的に、信じる者が云々の度合いではなく、聞いて万人が分かる様な具合の事を言っているから、逆にそれ以上を求めている人向きでも無い。

昭和30年代の無線と實驗にあった様に、神業的な事じゃなくて、現実に基づいている事の結果が重要と考えて実践している。

とりあえず自分が気に入ればOKという単純なライン決めでもあるので、これまた万人ウケするとは言えなくて(笑)

それもジャッジするのはお客さん次第でありますから、10人居たら10人違う感想が聞けるはずで。

ただ良い音で鳴れば良いですっていう方も当然多いのも確かで。それもそれで選んでくれて有難いもので。