A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

電源アダプタ 残留ノイズ/対策電源ユニット

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DENONDAC付属ACアダプタであるが、これがノコギリ波を出すとの事。

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無負荷時、10mV程見られる。

周波数カウンタは、Lowerになってしまい計測不可。

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定格15V 1Aであるから、20Ωの負荷を繋いで波形がどう変化するか見てみる。

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安定しないが、大凡100c/s辺りでスパイクノイズが発生する模様。

20mVか30mV程ある。

作った低周波ノイズフィルタも、ここ迄低くは出来ないから、意味を成さない。

普通に平滑不足乃至、平滑不良の球アンプみたいであるが、球アンプではスパイクノイズは普通は出ないから、独特のスイッチングノイズで、ハムとは言えないだろう。

ハムノイズの定義は、正弦波の低い電源周波数の示す。

2次、3次という様にIMの場合のハムではなく、バズと言われるが、まぁ大凡ハムで引括められている感がある。

 

ノイズ無しの超真っさらにするには、バッテリーという手があって、以前にAC両用バッテリーユニットを抱えたパワーアンプマランツかLuxかで有った様な記憶がある。

 

今回はアナログ的にトランスを希望されているから、フィルタを組んで、石でドロップして電圧を安定させる方式にしようと考えている。

ドロップで電圧の安定と、リプル取りの両立となるだろうが、ドロップが多ければリプルは取れるが、今度は熱になるから、この辺りのバランスは考えないとならなそうである。

ミテクレは兎も角、内容重視で低費用高品質に仕上げる方向で行く。

 

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シャーシ加工。

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試しに通電。

結構トランスのレギュレーションがあまり良くない様子。

28V1Aタップで無負荷で37V出ていて、500mA流すと29Vに落ちる。

定格最大1A取ろうとすると、大分電圧が下がりそうな雰囲気がある。

あまり電圧に上下があると、素子もケミコンも耐圧オーバーに成り兼ねないし、かと言って抵抗で電圧を下げると今度は、負荷が掛かった時に電圧降下が激しく、定格15Vが維持出来なくなる。

であるから、MOSFETとツェナーDとでトランスのレギュレーションの悪さを抑制、平滑してやり、最終的な調整を3端子レギュレータにて欲しい電圧に制御すれば良かろう。

低コストと思っていたが、結局費用が嵩んで利益にならない仕事(笑)を毎度ながらなってしまったが、並みの安定化電源に劣らないであろう。

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2段 平滑にてリプルは無負荷、負荷時で観測不可、バッテリーの様に真っさらになった。

但し5mV以下でラスタがボケる為、ホワイト系のノイズが残っている様子である。

周波数的にはカウント出来ないし、波形としては見る事が出来ない。

ただラスタの一本線の上下にゴーストが現れているから、完全なる無の状態とは言えない。

素子のノイズを鑑みて、セラミックCを入れて高周波ノイズ対策としたが、アースサイドをプローブで当たっても、やはり同じくラストがボケる現象が観測出来たから、オシロスコープ、アース、間の問題かも知れない。

ただ、付属のアダプタのノイズよりか数倍小さい値だから、これでも全く別の世界になる事であろう。

電圧は負荷の有無に関係なく非常に安定が良い精度が出ている。

電灯線電圧が上下しても、出力は一定を保つから、電圧はまるで電池の様に綺麗である。

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電源アダプタがこんなに大掛かり...

でも、電源は重要です...