A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2020/02/01

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テレビ修理で交換したCR類。

線は、配置を変えた際に不要になったり、被覆が割れていて危険だから交換したり。

抵抗は断線したのが幾つか。

ペーパーコンは全てチェックしたが、1MΩ程しかなくて、絶縁不良でやはりダメ。

ブロックはフォーミングすると使えそうだったから、自分の遊び用に使おうと保管。

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これがそのブロック。

エルナーの物で、防爆弁もあるが、全体にモールドで端子部分が出来ていて、ゴムパッキンの物とは違うから、封印が良く出来ているのではないかと推測。

ただ容量が少々誤差が大きく出ている様だから、Bには危ないかな。

どちらにしても、自分用(笑)

 

 

 

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大きい音を出した際に、セルフバイアスでは、次第に深くバイアスが印加されてしまう。

なるほど、連続音で出力が得られないという現象はこの事であった様。

アタックは強いのに、連続だと歪みが上がって来て、大出力が得られない。

大きいCkの場合には、充電に時間が掛かるが、小さい場合には、早い段階でチャージが済んでしまう。

昔のセットは能率が高い物を使用すれば、出力が大きくなくても大丈夫な様に設計しているのかも知れない。

今は能率の良い物ばかりでは無いから、解決法を考える。
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普通一般の両波整流とは別に-Cを得ようとする場合は、別タップから-C用に引っ張って来るのが多い事と思うのだが、もしも都合の良いタップの無いトランスであった場合に、-Cを得る方法を考えた。

これはオシロの高圧でもやっているし、無線と實驗にも記事になっていた様な覚えがあるが、どれも-C向けではなかった様な。

B+は全波整流であるが、-Bの方は半波であるが、大幅に電圧を下げて使えば、リプルも気にならなくなるであろう。

また、平滑の抵抗を中点に付けたならば、B+、B-共に活用できる事になり、部品点数が少なく抑えられる。

但し、この回路で問題となる部分は、整流管である。B+は直熱管で、B-を傍熱管とすると、直熱管の方が立ち上がりが早く、傍熱管の方が遅いから、立ち上がりの速い球があった場合に、0バイアスで電流が大きく流れる可能性がある。

カソードにリレーを入れておいて、制御するかしたほうが良いかも知れない。

 

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これはRCAパワーアンプにあったスタイルであるが、B+に定電圧放電管VRを繋ぎ、一方を出力管のカソード抵抗に繋ぐ。

こうすると、大出力時には球に電流が流れてVRの電流が減り、抵抗Rkに流れる電流は均衡を保つという原理であろう。

従って、予めバイアス電圧は低く設定しておき、VRの電流を加算した時に丁度良くなる様にしていると考えられる。

-Cが無くとも、安定性は確保出来そうである。

 

 

 

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秋葉原に顔出しに行ったら、試聴にアンプを鳴らす様にしていたから、117N7アンプも鳴らす様にセットしてくれよ と言われて、ヨシとイッチョ繋いで、即時切り替えで他のアンプと比べられる様に、セレクタを通して完成。

他のと比べると、大分117N7アンプはHighが出ていて、所謂HiFiらしい音だった。

他の方の作った自作アンプは、若干くぐもっている様で、明暗がハッキリとしない具合であるが、High落ちしているのか、それともトランスの特性なのか分からないが、HiFiではない印象であった。

マロヤカで突き刺さって来ないから、フワリと聞いて要られそうである。

対して117N7は、コントラストがクッキリ来ているから、少々突き刺さり感がある様な印象。

好き好みが出るが、ボーカルがパッと前に出る音と、バック演奏もボーカルも同じ位置に柔らかく鳴るのとの違いか。

自分の所では、117N7の音が標準に感じているから、多分製品もこんな風と思われ。

タンノイのロールオフ、ハイも、基準にしている物へ合わせて試験しているから、Highが上がって出過ぎている訳ではないかと思う。

ローに合わせれば、ちょっと出過ぎているかも知れないが、均衡は良い具合だと思うが、BGMに鳴らすのには、ちょっと主張が強いかな。

ソースにも寄るだろうけど、主張の強い場合は、より鮮明になるかと思われ。

 

 

 

 

後に、ギャラリーに寄って、French POP、ギターの生演奏を耳にしたのだけど、アンプはしているのだけど、結構低域出るわ(笑)

ブーミーに歪んでいない綺麗な5、6限の音って、結構ウーファーを振幅させる。

実際のアンビエントな増幅って、こういう物だよなぁと改めて耳調整。

録音はかなりコンプレッションが掛かっていて、弦をビーンと弾いた勢いを殺し過ぎている印象。

とは言っても、録音マージンの中に収めなくてはならないという制限があり、それを余裕で超えるのも、アンビエントのマージンの広さである。

録音では表現出来ないスケール感なのは当たり前であるが、これだけ低域を鳴らしても、ライブでは普通かな という再認識。

やはりトーンコントロールはあった方が良い。

もっと言えば、逆コンプレッション ユニットがあった方が、よりらしくなりそうだ。