A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

アンビエント サウンド

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前にステレオ用のスプリング リバーブ アンプを作ったが、カソードミックスで作ったから、高域の解像度が低く、ボケた感じ。

なので、先日実験した周波数変換7極管を使用しミックスして実験してみる。

普通に音楽を聞くのも良いが、後ろで残響音が響き鳴ると、映画館やホールに居る様な、広い空間にいる様な臨場感を出すのも、また面白くて良いのを1台欲しくなった。

 

バーブは昭和34年頃に流行って、その頃に無指向性のスピーカーも流行りそうであったが、廃れてしまう。

昭和30年代に流行りだした3Dアンプからステップアップして、ホールの様な残響用として一時期流行って、多チャンネルの立体音響として取り上げられていたが、その後はマイクの臨場用に使われる用途か、電氣ギターに使われる程度になって、80年代位でスプリングリバーブが姿を減らした事と思う。

 

その昔のスタジオでは、Reverberant Microphone、或は、Room Microphone、Ambient Microphone として壁に向かって設置するマイクで臨場感を拾っていた。

知っている中で、一番古くは、RCAのスタジオで、1930年代だったと思われ。

SP盤が主流の頃から、アンビエントを拾ってミックスして適度な臨場感を得た方が良いという事は分かっていた事と思われる。

今ではICで電子的に残響音を作り出せるが、生のスプリング残響もまた生々しくて、それじゃないと再現出来ない質感を持ち合わせている事と考える。

今更感はあるが、この独特の感覚は体験してみると、クセになる場合がある(笑)

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シャーシ加工。

これは前に買って長年寝かしていたもの。

あまり加工の使い勝手がうまくないから、残った感もある。

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久し振りの鉄板ケースのタイプであるが、やはり空け難い(^^;;

更に中のアルミシャーシは薄板でペナペナしていて若干のズレと撓みが生じたが、お楽しみ用だから目を瞑る事とする。

元から折ってあるシャーシは加工が面倒な事と、ボール盤のワークサイズに合わないと、これまた苦労するからやはり一枚板から全て作るのが、大物は良い…が、板金屋勤めも辞めてしまった事もあるから、大物は難しいというのが現状。

出すものさえ出せば良い物が上がるのは当たり前の事で…(; ^ω^)
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ステレオ用のリバーブが今は売っていなくて、モノーラルの2本タイプのでも作っているだけ貴重な感じである。

コイルとバネで構成させているだけの簡単な構造だから、自作しようと思えば、出来なくはないが、今回は手間を省いて既製品を使う。

ステレオ用に改造しようかと思ったが、これまた手間を省いて、2台使う事に。

本当は、左右でバネ長を変えた方がより臨場感が増えるけども、変に切り詰めて、ヤマビコを起こしても面白くないので、其の儘(; ^ω^)

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少しやり過ぎかもしれないが、14球構成で、パワーアンプ内蔵型にした。

カソードフォロアで組んだダンパ管のライン出力と、スピーカーに接続すれば、容易に使えて鳴る様に、117N7パラレルシングルで3Wの構成。

AFミックスは球サイズが収まらないので6BE6を使用。

バーブは6CG7をダンパ管とし、ダイレクト駆動にしたが、C絶縁よりも大変に特性が良く、歪みも極めて低い。

普通はOPTを使ったりするが、10mAであれば、直流バイアスが掛かっても800mV程度で、多少は大丈夫であろうと考えて。


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ミテクレは凄いスイス的に凝縮した様な感じではあるが、大層な事はしていない。

 

入力6414-ドライブ12BH7-リバーブダンパ6CG7→

→リバーブ受け12AT7-ミックス6BE6-出力ダンパ12BH7(LineOut)

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パワープリ用6414---------Switch--------MIX出力

                                             |

          117N7 SP出力

という構成。

117N7には都合の良い事に整流管を含んでいるし、トランスのプライマリで100V-200Vで使用出来る様に、100Vタップを2つ出す様に誂えてもらっているから、この100Vを片側使って、117N7のB電源とすれば、容量的には問題無いはずで、絶縁型にもなるから好都合。

バーブアンプ自体は合算で50mA程流れる予定だから、これもトランスの容量とドッコイで丁度良い程に収まっている。

整流管は、6X5でも70mAは取れるから、まぁ良いとは思うが、5Y3っぽい印字消えが転がっているから、これを使おうか検討。ヒーターが食うから6X5にしようかな(; ^ω^)

 

とりあえず、明日は千葉に夜勤が入っているから、修繕に技術者として出向かなくてはならない。

そんななのに、風邪を悪化させた様で、節々が痛くなる、喉がガラガラ、具合が不安定という、自分の体調管理が成っていない私であります…(; ^ω^)