A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2020/01/26 A.F Noise Reduction System

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電源フィルタが完成しました。

 

元はと言えば、トイレのウォシュレットを電灯線へ繋ぐと、ジィジィといったノイズが出ていて、操作すると盛大なノイズで、レコードも聞けないという事から、フィルタ回路を作ったのが始まりでした。

お粗末ながら、現在もその時作った物を使っていますが、特に問題はありませんが、他のフィルタ製品と違うのは、僅か熱が出ます。

シリコンダイオード素子を使っているので、電流を流すと、どうしても熱が発生しますが、熱分がノイズを吸収している...様な雰囲気も(笑)

(実際には熱がノイズを吸収している訳ではなく電流が流れて発生する熱です)

※ノイズ源が大きい場合は、電灯線で分岐させて散らばらせると、巡っている電灯線が、アンテナの代わりになって、飛び出しノイズを撒き散らす原因になるので、出来ればノイズ源を見つけて、その最短距離で食い止めるのが最適です。

 

他にも、球式テレビを修理し、先方へ送ったら、垂直同期が乱れて、幾ら調整しても絵が安定して見られない、時間帯によっては安定するという事であったから、定めし電灯線から来るスパイクノイズであろうと推測し、それを伝えると市販品を色々と買い集めたそうであるが、結局効果がなく、製作して試してもらうと、ピタリと同期が乱れず安定して絵が見られる様になったという事もありました。

これは、ノイズ源が隣家ではないかと推測になりましたが、効果がありました。

ノイズが気になるラジオを、このフィルタを通した電灯線で使ってもらうと、スッキリ雑音が静かになるという。
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構造は至ってシンプルな方かなと。

DENONのモーター制御部分のAM変調回路によく似た構成で、フィルタ部分は直流に一度変換し、全波整流の平滑回路に似たものである。

出力は、勿論交流が得られる。

損失は、ダイオードを通る為に2V程の降下がある。

今回は10A耐圧の物を使用したが、最大迄使う使い方は発熱と寿命的に宜しくないから、5A迄(500W)としてヒューズを入れてある。

 

本品は、落雷のサージアブソーバー系のノイズフィルタではなく、オーディオ機材使用時に於ける可聴ノイズを払拭する為の物であるから、落雷の危険がある場合には、本品の前にサージアブソーバーの入ったノイズキラーを入れて使用して頂きたい。

静電気やスパークには、本品は弱い。

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スイッチの付いた側のランプが主電源を表すもので、下の接触検知部は、ホット、コールドを正確に合わせる為のインジケーターであります。

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合っていれば、端子へ触れると僅か光ります。

光らなければ、極性が逆ですから、逆さにアウトレットを差し込んで下さい。

(3pアース付以外のやり方)

 

 

 

ps:

プツプツと連続的(数秒毎に繰り返す)にノイズが出るアンプは、アンプ自体が高周波発振している可能性があり。

モーターボーディングは、回路上(Bの結合)で正帰還してウーファーが静かに揺れ動く。