A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

可聴帯域 インバーター/スイッチングノイズ リダクションユニット

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最近ノイズの件で問い合わせが無かったから、暫く作っていなくて、先週かに大容量版も売り切ってしまって在庫は無かったのであるが、どうもインバーターかスイッチングノイズらしき症状と思われし問い合わせが来たから、今回は小型に作ってみる事とした。

都合の良いのが、アメリカン電機のしか無くて、結構コストばかし掛かってしょうがない代物であるが、一般市販のEMIフィルタとは異なり、可聴帯域をカバーする為の物であり、似た様なものだとCSEが作っているのが該当する。今は作っているのかな?

一般市販のEMIフィルタは、PCに影響が出ない様に、高周波をカバーしているが、これをオーディオ、則ち可聴帯域の部分へ取り付けても意味を成さないのである。

CSEのクリーン電源は、オーディオ用途に可聴帯域をカバーした製品で、これであれば効果があるが、結構良い値段するから、自身も手にするのには中々考えたものであるが、結局買ってバラして、ノウハウを貰ったのであるのだが(^ω^;;)オイオイ

 

まぁこの手の品物は、まさか電灯線から来るノイズと判別がつく迄、欲する事はないだろうから、古典的な真空管アンプか、昔ながらの製法のアンプやラジオを買って使った時に、そのノイズに頭を悩まされる事であろう。

ディスクリートトランジスタアンプでも、ノイズが聞き取れる場合があるが、トランジスタの場合は真空管と違って、電源電圧を降下させて動作させているから、1あったノイズが例えば5倍降下させていたら、0.2になる。

真空管の場合は逆に昇圧していて、大体3倍にはしているから、ノイズも3になる。

ただ、トランスに入った時点で、高周波は自動的にカットされる(飛び込みが無ければ)が、可聴周波数のノイズは、2次側へ現れる。

例えば、蛍光灯のスパークノイズはスパイクになって2次側へ現れる。

インバーターのジィー、中高音のブーンという音もやはり電灯線を伝って来る。

昔(昭和27年位迄)はラヂオにも受信機許可証が必要で、受信機内部で発振させた信号が、外へ漏らしていないかを試験して、合格を貰った受信機以外は使ってはならないという電波法があった。古いセットにはマグネチックS.Pやキャビネットに紅色の”放“というシールが貼ってあったり、舶来品に於いては私設無線電話規則に基づき、受信周波数帯域が変更され、逓信局の施工表が付いて来る。

第2次高調波、第3次高調波による自己発振で、周囲の受信機に受信障害を起こすからである。

それが無くなってからは、現在の様に、高周波インバーターのノイズがダダ漏れでも良いという様になっている(意味合いは違うのだが 汗

干渉する機材が現在少ないという事もあるが、根本干渉させない様に設計をするのが基本であるが、安物はそうも出来ないか。

昔には無かった高周波インバーターやスイッチング電源の類であるが、昨今の電灯線は普通でも汚れている。

ICアンプは基本的にノイズまみれであるが、フィルタでカットしてやれば最終的には気にならないというやり方に近い。

AMラジオが静かに聞けるレベルであれば、ノイズに汚されていないという、簡易な見分けであるが、調べるのには使える。

PCの近くでは上手く鳴らないのはノイズを発しているからである。

 

良い音云々の前に、電灯線から来る外部ノイズをどうにかする必要がある。

 

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今回作った、小300W型