A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2020/01/27

役員会で呼ばれたりと出回る事が多くて、高齢化も加速しているから、こりゃ常勤の若者を取り入れようったって、会社勤めじゃ会合にも役員にもならないだろうなぁ。

店番と言ったって、1人で回している所は当然、出席となれば店を閉めなくちゃならないから、顔を見る事もないのは致し方ないか。

平日はシャッター街になりそうな気配があるから、維持は大変かなと思う。

 

最近は国鉄の仕事ばかりで、ドッシリとした、何かこう...頭を捻る事がしたくなって、七欧のテレビジョン レシーバーのJunkを。

ナナオラって、今ふと思ったが、七欧...八欧に関係あったりするのだろうか。

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そういう風に見ると、八欧電機 ゼネラルのテレビセットに使用部品が似ているかなぁ...根拠無し(^^;;

さて、高圧の部分や水平出力の頭がぶっ飛んでいて、良い状態とは言えないが、シャーシが綺麗なので、修理を試みたのか?

それと、プレートキャップとフライバックがデンオン製。

凄い。初めて見たのだけど、DOKのロゴもあって。807のPAアンプのキャップは無印なのにねぇ(^^;;

流石はトランス屋。

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筐体内部は割れたガラスとで、なんか凄い状態(ーー;)

木箱の一部は亀裂と破損があったし、枠組みのコーナー抑えもバラバラ取れちゃって転がり放題。テレチューブ フレームも破損しちゃったっていう。

金継ぎじゃないけど、樹脂も継げるかなぁ。

筐体は木だから修繕して色合わせして入れたら良いであろう。

こういう色合わせや木継の小細工は社長が専門だからアトリエに運び込んでおいた。

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古くはテレチューブ、いつの間にかCRTとなった様だけど、打ち易いからCRTで(笑)

イオントラップのある旧品。多分そんなに明るくならない。

一度は交換した様でアース引きの跡が合わない。

それとアース線を施していないのではないのか?とinstaで書いたが、1本ではあるがバネの掛かったアース線がCRT横を触れていた。

これが外れていると、全体がアノードと同じ電圧になる様になって、バチバチと放電を起こし恐ろしい事になる。

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ゴロン。ゴロン。

重い。と思ったら、トランスが入っていた。

どうやらkit品みたいな雰囲気。

昔は完成品が高価だったから、アマチュアーの自作品が多く流通していたし、キット販売も多く。

中には調整部分のみ半完成のキットも有ったようで。
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絶縁した針金を抱き合わせて巻いて、エアーコンデンサかな(^^;;

相当容量は小さいと思うけど、微調整している感が凄い(^ω^;;)

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チャンネルは1〜6ch迄しか表記されていないタイプで、7〜12ch迄空きスロットにはなっている仕様だが、ターレットチューナーじゃなかったから、コイルをハンダしないとならないという手間の食う仕様。

生憎、8chと10chは追加した様だが、後は空きスロットらしき雰囲気。

HITACHIのテレビが同じくロータリー式で、ガチャガチャが静かだった。

ターレット式は基本的にガチャガチャうるさい(笑)
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普通は危ないから交換するが、フォーミングすれば生き返るのか試してみたくなった。

結果は、8mA流して250V迄上げてみたが、短時間で250Vへ達したのであるが、常時5mA流れていて、下がる気配がなく、触ると温まっていたから絶縁不良。

普通に通電したらパンク騒ぎだったかも知れない。

やはりダメか。

他のペーパーコンもオイルコンも、絶縁不良で抵抗器化していた。

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とりあえず、部品交換の前にCRTが生きているのかチェック。

激しくルーズベースだったから、外して接着し直し。
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スパイラルヒーターか?

電子もそんな飛び散ってギラギラになっていないし、まぁ大丈夫であろう。直感であるがw

確か14RP4?14WP4?だったかと同じと思うが、チェッカーに繋いでまで見なくても良いかなと(^^;;

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ボンドが硬化するまで簡易ギプス。
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6BQ6のカソードに入っていると思われる150Ω付近に合わせた抵抗。

これでも結構な熱になる様で、ペーパーコンのワックスを溶かしていた。

それより前のはもっと炭にした事があるっぽい雰囲気の煤がシャーシに付いていた。
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これで少しはマシであろう。

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電解の小さいのが無いから、フィルムで。
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オイルコンがパンクしたのか、耐圧倍にしてあるが、その周りに繋がる抵抗も抵抗膜破壊が起きていて、絶縁物化している。

多分、抵抗が壊れて電圧が上がってコンデンサがパンクしたのではなかろうか。

最後の時点で、まともに動作していたのか疑問である。
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こんな様にスッキリ。

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イカとチタンは100メグ以上あった物は其の儘。

エアコン(笑)も絶縁良好だから其の儘。

ケミコンはフォーミングしても容量増大化している物、電流が流れてしまう物、ミテクレからパッキンのヒビ割れが気になる等、総交換。

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仕上がり。
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抵抗器も全点検。

結構な数交換している。

球のソケットもハンダ濡れ不良で外れている箇所が幾つかあって、やはり正常に動作していたのか怪しい感じ。

叩きゃ映るという、代表的な感じの修繕方法が行われていたのではないかと想像。
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フライバックは後の東芝製っぽい雰囲気に似ている様な気がするが、また別かな。

カーボンの付着度合いが凄いから、これを綺麗に洗う事に。

1X2Bかと思ったら、1X2Aが挿さっていた。

BがEp18kV Ip1mAで、AがEp20kV Ip0.5mAか。

フィラメントも最大電流が異なる様だが、生憎Bしか持っていないからBで試してみる。