A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

阿部式電気時計 パイロット信号用

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阿部式電気時計が正常動作し、子時計を制御し実用品として扱われているモノは、全国探しても2台と無いと思われる。

機械の作り込みはかなり良いから、適切な手入れをすれば、復活が可能だ。

錆が出ていると単なる分解掃除では上手く動かないから、歯車は磨きが必要。

とにかく、ガタイは大きいクセにシビアな部品で構成してあるから、適切に作業しなくては壊すだけである。

挙句に、部品を外して不適当に修理する輩がいるから、欠品した部品を作らなければならなくて大変だったが、準じた規格で歯車も切っていたから、これには助かった。

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停電になった時に、親時計は機械的に運針し続けるのだが、子時計は停電の時には運針しないから、手動で子時計が遅れた分だけ送り出してやらないと成らないのだが、モニタ時計を置いていないから、どれだけ進めたら良いのかが、子時計のある部屋に行って確認しないとならなかった。
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振り子室にモニタ時計が置けたから、設置した。錘が降りてきた時にケースにに干渉はないが、電線が錘穴を這うから、気を付けていないと電線が干渉する可能性が。

これにて、ズレたら親時間に合わせてモニタを見ながら合わせれば、各所の子時計は一斉に時間合わせが可能になる。