A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

717A

預かり球の内に、WEの717Aも4本あって、これは後の6AK5と同等品である事が調べて知った。

6AK5はコントロールアンプの終段で使ったりと、使用経験があるから、大体どんな球かは予測がつく。

Epが180V程と低いから、高圧の球とセットで使おうとすると、抵抗器が増えて面倒かもしれないが、モーターボーディングの事を考えると、具合の良い球と言えるかも知れない。

今回の誂えパワーアンプには、サイズ的にもゲイン的にも間に合うだろうと使わず、ウサ耳揃えにした。

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そういえば…と手持ちの測定器をバラして保管しておいたトランスのタップを見てみると、200V20mAと按配が良さそうな具合である。

ヒーターは170mA位だったと思うから、4本で0.8Aもあれば十分に動作しそうだ。

シャーシは何時もの最小サイズで、トランスは乗っかるギリギリのサイズで、球も4本は乗せられる。

整流管を乗っけて、オール球としたい所であるが、シャーシの内面のt(厚み)もあるから、5本は無理だろう。

MTの6X4だったらギリかな。

写真は5本乗っけられそうな感じにはなっているが。

シリコンダイオードを使う方が良いかな…

ロー出しが出来て、大抵のハイ受け球アンプにマッチングをさせる事のできる、ゲイン調整のある、バッファアンプという部類になるかな。

本来であれば、入力-コントロールアンプ-パワーアンプ という順になるが、プリメインアンプなる一体型が姿を現してからは、パワーもプリも関係なく、パワーアンプに信号を入れたならば鳴って、バランス調整用の本来一度決めたら動かさないトリマが、コントロールアンプの音量調整代わりに使うというスタイルが定着している様子である。

確かに単体で使うのも良いのだが、出来ればコントロールアンプ程度は間に入れて手元で使ってもらいたい感はあり、パワーアンプはスピーカーのなるべく近くに、スピーカーとの電線距離を詰めて使って欲しいというのが願わくば、である。

高感度入力であれば、コントロールアンプは確かに不要ではあるが。

とりあえず、どうかなと勝手に考えてみた次第。