A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2019/11/20

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2C26アンプのシャーシ加工。

なんだかデザインにシックリ来るシャーシが選べなくて、幅は狭いし高いしで、パターン化している気配。

無ければ作れば良いのだけど、そんな膨大な金額出す程かと躊躇してしまう。

誰しも世知辛くなっている昨今、殆ど無利益でやっているけど、これが自分の首絞めしている事は良く分かってはいるけれども、自分がお客さんの立場からしたら、やはり安い方が良いに越したことは無くて、良い物が安いという方に行くのは当然かと思う次第。

自分がそうだから、大企業の様に利益率を大幅に上げて取ったら、同じになってしまうし。

ただそれ相応に良い物は良い物で仕上がる事とは思うけど、食材でも同じだと思うけど、良い食材を使って、美味しく仕上げるのは当たり前であって、並みの食材でも使い方次第で、美味しく仕上げる事は可能であるという事と同じではないかな。

それが出来ているかは腕次第だろうけど…

まぁ税金分程度を貰っているけど、馬鹿に成らない携帯通信費、保険料で全てマイナス、貰っている仕事も1台当たりの単価は昔ながらで、休み無く数やっても月5万円満たない。

ネットで売っても、手数料ばかり引かれてしまうし。

サラリーマンやっている時は手取り146,000圓だったが、週1か2日か休みがあったし、仕事も楽な感じがある。とりあえず会社に行けば良いし、5時には上がれる。

独立すると、区切りが無くなるから、時間も曜日感覚も殆ど無くなる。

基本、送りで支給品が来れば、準備なり製作なりになるから、月の半分、外出しない事もあると思う。ハンダ箇所の量は多いから、ハンダポットやペーストの煙とで健康を害しそうである。

でもそれしか出来ない自分であるから致し方無い。

ちょっと話は戻って、毎年税金申告はやっているが、毎度▲で、あと100万くらいないと納税額に達さない。

こんな話をすると、”おたくこんなで生活やって行けているのか?”と税務署に問われるんじゃないかと毎度も話題になるが、聞かれた事は今の所ない(笑)

区役所では、”年金の支払い大丈夫ですか?出来ますか”と問われ、免除した方が良いと勧められ免除になっている。確か30才迄だったかな。

ぅ~ん。1ヶ月が10日も経っていない気がする位早い。

何か閃いてメモを取っておいたり、実験してみたり、切れの悪い残仕事を区切り迄やったり、今までじゃ考えられない深夜帯迄作業している。

とりあえず、アルバイト探さないと…(汗)

 

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まぁまぁ、そんな事は置いといて、加工して。

やはりtが薄いからか、ペナペナしていてあまり加工具合が良くない様だった。

鋳物位カッチリしていると刃もスッとくるのだろうが。


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送信所の試験盤みたいな感じ(笑)

結構圧縮したけど、こういう作りはオーディオ正統派(?)からすれば、ナンセンスな様で、間隔が狭すぎるだとか、ウンチクがブンブン飛び出す。

言いたいのは、間隔が狭いと熱暴走するという事だろうが、カーボンブラックの球ならカーボンが熱を遮断する効果があるから問題ない。

間隔が狭いとか言うって事は、知らないのだろうけど、昔の電蓄なんて、狭いシャーシに密閉の木箱に入って電源を入れたら木箱が熱くなるが、50年と問題がない。

他には球式インターカム。これも小さい筐体に6V6や6SJ7、5Y3が押し込められていて、これまた木箱が熱々になるが問題ない。

それよりも、コンデンサが熱されて85℃を超えるような配置は危険であるから、一番の熱元からは離すべきである。
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今回はリンゴのケーブルを使うことにした。

デザイン共に良い。

メタコンは安定の七星。航空電子のブッシュで保護。シース径もピタリきている。

 

 

 


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1935年のアメリカのオーディオ雑誌を見ていたら、もしかすると簡単にppが構成出来るのではないかと、117N7を引っ張りだして実験してみた。

1次側しかない反転用のトランスで構成せれていたが、バランス出力のトランスを使えば、同じ効果であるし、絶縁も出来ると目をつけた。

結果は1V信号を入れて、3.6W。

しかし、歪率はシングルよりかは断然良く、押せたらもうちょい出力が得られそうである。

入力トランスがクセである。

ボリュームも何処へ入れても周波数がウネリだして上手くないから、結局スクリーンの電圧を絞る事で、ゲイン調整の代わりになりそうである。

それより、ppは凄いもので、ACリプルがかなり残っていても、出力へ現れない。

平滑のCを入れずに実験すると、僅かリプルの頭がチラチラと見えるが、シングルとは大違い。

昔から、良いセットにはpp構成である理由が分かる気がする。

オイルコンの8μしか無かった時代でも、ppならばリプルはとれて、十分実用的である。