A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2019/10/08

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第25回真空管オーディオ・フェアが来週にあり、それで多くの人が来る事は間違えなさそうだから、人目に触れさせようと、また新たにマッキン オリジナル同様の12AX7を使った固定型(EQカーブは狭いながら可変可)を作った。

しかしながら、12AX7の良品が今度は手持ちになくて、色々な所から外してきた寄せ集めで何とか音出し試験に漕ぎ着けた。

 

初段にはノイズ対策にシールドを使用した。

どんな球でも、ノイズは気にならないであろう。

他には、内配の電線を全て単線に変更。

これはホルマルやウレタンの銅線で、巻けばコイルであるが、短距離であれば通常の電線と同じで、しかも単線であるのと同じに見なせる。

電線も多く巻けばコイル、即ちインダクタンスである。

 

音を聞いてみると、大変にハムも皆無に近いし、ハムバランサーで調整する必要もなかった。

裸で使った5751に近いクオリティを得られている。

ただ若干高域の減衰度合いが多く掛かっている様で、少しモヤっているから、これは時定数を変えた方が良さそうである。

しかしながら、球でガラリとカーブを変化は起きそうであるから、どうにも難しい選択の気がしてならない。

12AX7は特に現行品はクセが強く、昔の様に統一感がない。

各社で持ち味を出しているとも言えばそうだし、12AX7に近いというだけである様な気もする。

安定感を求めるのであれば、やはりJanや茶袴、赤袴のクオリティになる事と思う。

球は人の手で作っているから、バラツキがあって当然で、マッチドペアーなんて言うのも、近所というだけで、完全なる双子とは言えない。

電流で合わせているのか、MHOで合わせているのか、そんな具合であろう。

 

しばらくフォーミングしてみて、また安定してくるかも知れないから、少し様子見。

 

価格は58000円を予定しているが、現状の球で良ければ52000円で(^^;;