A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

26D6/26A6

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大量にある26Vシリーズをどうにか活用して捌ける様にすべく、実験してみた。

26D6はデーターシートによれば6BE6と同等との事だった。

低干渉型のモノーラル ブレンド コントロールアンプが作れそうである。

ステレオ信号をモノーラルへ変換する場合、単に信号を両方結んでしまえば良いと思うかも知れないが、これはやらない方が良い。

ステレオで位相を変えている場合に、高域や特定の音が抜けたりと、上手くない事がある。

聞いてやってみれば分かるが、単にショートさせてミックスというのは上手くないのである。

そう言った時に、周波数変換管を使うと2つの信号が干渉せずにブレンド出来る。

ただ、g1とg3で増幅率が異なるから、バランス用のトリマは必要である。

また、使い方によっては増幅度が200あるから、フォノイコライザにも使えそうである。

負帰還型でバリμも可能だ。

26A6はリモートのペントード。

最大に増幅率を求めると114得られる事がわかった。

どちらも12AX7よりもμは大きく、下手に使うと発振器やノイズ楽器になり兼ねない代物である。

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26D6では気にならなかったが、26A6では、10mVの増幅で1Vが得られる時に、何かハム迄増幅していて、何が原因なのか調べると、メトロの電源が原因であった。

然し乍ら、出力の波形が汚い訳でもなく、単なるヒーター点火に使っただけであり、何ら問題はない。

問題は上へ乗せていた、ゼネラルの電源だ。

これは球式の古典的な安定化電源で、非常にリーケージフラックスに影響され易い。

此処まで来るとお分かりの方もいらっしゃるであろうが、メトロの電源から出る漏れ磁束によって、ゼネラルのB電源へ、ハムを誘導しているのである。

幾ら平滑しても綺麗にならない訳で、これが影響したという訳である。

メトロの電源を切ると、スッとラスタは一本線になる。

他にも、球の周りで磁石を動かしてみると、やはりラスタがユラユラと揺らいだから、電源トランスには注意して設計しないとマズイ球である。

もっと言えば、ゲインが100もあるとコントロールグリッドの線も、ワニ口でアチコチ引き回している様では、アンテナにもなるし、銅線だからL成分があるから、コイルになってしまうという訳である。

短距離で仕上げなくては発振の元になる。

まぁ、ゲインが高ければ、どんな球でも抵抗でも影響があるから、配慮しなくてはならないのは言うまでもないのであるが...