A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2019/09/28

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新しいバージョンで電源トランスを誂えてもらった。

試験的にインバータ式を採用してみたりもしたが、最近のは質が悪化しているのか、供給電流の余裕が無く、オーバーしているとICが火花を吹いて壊れるという、恐ろしい現象を目の当たりにした。

とどのつまりは、トランスを使った方が、結果からして安上がり。

多分、効率的にも、トランスの方がより少ないロスであると思われ。

インバート、コンバートして幅食って、熱も出る。効率が良くは無さそうだ。

確かに安定した高圧は得られるが、高周波故にノイズをカットするのがまた手間。

素直に古風な安定なスタイルでやるのが一番問題が起きないと再確認。

 

 

何台かフォノアンプを作って回し回しに試聴しているが、次第に耳慣れを起こして、低域をかなり持ち上げないと、出ている様に聞こえなくなるという症状に見舞われた。

耳が慣れたか、それとも位相的に回転を始めてしまったか、色々想像したが、やはり耳慣れ。

基準にFETのヘッドアンプを使用して聞き比べるが、出過ぎであった。

結構ブーストが多量に掛かるマッキン型は、随分と美味しい音がするもので、自分が作った方は、随分と英国的な感じで、“+3dB”という雰囲気。

出ていない訳じゃないが、薄化粧、或いは病院食とも言うと分かりやすいだろうか。

濃い味が好きな場合には、マッキン型か、更に1段、コントロールアンプを追加で挟んでもらって、TCでブーストされるのが良かろう。