A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2019/07/17

f:id:A2laboratory:20190714145125j:image

先日オーダーもらったアンプが完成し、フォーミングも良しとして、納品せり。

BOSEのスピーカーで鳴らすとの事だけど、どの型番のであろうか。

後に尋ねてみようと思う。

 

 

昨日の引き続きになるが、150mAシリーズの球をチェックすると、あまり多くない事が分かった。

キャビネット トランクを見ても、良いのが揃っていない。

専ら、テレビ修理サービスマン用のトランクだから、そんな良い球は揃っていないが。

ここ最近は言わなくなり始めたかと思うが、テレビ球とかそういうのでアンプを組むのを嫌がる方々が中には居られて、毛嫌いされる事もあったが、結局近年になって、使われるタイプの球って殆ど決まって来ちゃっていないかな?と思う。

12BH7はテレビ球だけどプリアンプにチラホラ使われている様な気もするし。

 

少し前迄は、トランスを使ってやっていたから、ヒーター電圧と使用本数で電流を決めて、トランス屋に注文するだけで事が足りていたが、トランスレス機で重要になってくるのは、電圧よりも電流で、電流を揃えないで組み立てると、個々の球のヒーター電圧がバラバラ、或いはバランスが崩れて動作しないなんて事が起きる。

昔のレス機は大抵使われる種類が決まっていて、ラジオ、テレビくらいであったろうから、大多数は300mAが多い事と思われる。

テレビは300mAシリーズが多かったのでないだろうか。

ダンパ管や整流管が600mAのがあるから、300mAのをパラに使っていたり色々創意工夫がされている物も中には。

ただし、ヒーターが切れた場合に、パラにしておくと、片方に電流がどっと流れて、巻き添え食らう場合があるから、そういう危険性はある。

ラジオは150mAシリーズが主流の様で、揃え様と思うと、マジック付の5球スーパーが自然と仕上がる。

 

ざっと調べた150mAシリーズを上げておく。

6BH6 pen

6BJ6 pen

6C4 tri

17EW8 double tri

12AJ7 penta grid/tri

19A3 rec

30A5 pw pen

30C5 pw pen

35W4 rec

50C5 pw pen

50EH5 pw pen

12BA6 pen

12BD6 pen

24Z-K2 rec

35Z5 rec

12AT7 double tri

12AU7 d tri

12AX7 d tri

12AU6 d tri

12AV7 tri

12Z-E8 magic eye

 

ザックリこんな所で、整流管が圧倒的に少ない気がする。

専ら整流管は電流をかなり食うのが大半で、レス機に合わせようとすると、これが結構合わせ難い。

シリコンを使っても良いけど、デザイン的には全段球で仕上げたい。