A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2019/07/09

少し前に、NGシーンとテイク2のインデックス コマが入った儘に放映されたテレビ アニメーション、“チャージマン研”を偶然にも目にする機会があり、作中にオッフェンバックの天国と地獄が使われていて、その頭の部分は初めて耳にした様に思う。かなり新鮮であった。

天国と地獄と言えば、運動会等のBGMで使われる、あの部分が有名と思うが、オリジナルは、お馴染みの部分からは始まっておらず、抜粋したものと知った。

そうなると、一部抜粋でないLPが欲しくなって探すと、どうやら作中で使っているのは、カラヤン指揮のを用いた雰囲気である事が分かった。

youtu.beチャージマン研! 31話

2:17のコンサートが始まってから、最後の4:57からのエンディング部分に迄使用されている。

 

カラヤン指揮 オッフェンバック 天国と地獄 序曲

youtu.be

他の指揮者のだと、出だしが割りかしゆっくりしていて、カラヤンは他と比べても数%速度が速い様な、ハイテンポな感じ。

最も、アニメーション自体が1970年代の作品だから、ディスクプレーヤが、シンクロナスのベルトドライブか、古い物を其の儘使っているのだとすれば、NEATやCEC、ガラードかのリムドライブを使っていて速度が合っていない、又はシーンカットに合わせて調整しているという可能性も考えられるが、超低費用アニメーションという事で有名だから、そこまで配慮していない可能性も考えられる。

最後の方は余裕の尺余りという長いカットを挟むのも有名である。

思い返せば、NG出したシーンをカットせずに、メモ インデックスと共にフィルムを使っちゃう辺りがかなりお粗末な雰囲気が漂うが、セル描いて撮影して、現像して、編集して、テレシネして、それを考えると今はPC上でやり直しも簡単であるが、現像してみないと結果が分からない時代の代物としては、これでも相当苦労し頑張っている事が分かるから、お粗末というのは失礼であろうか…

 

自身は学生の頃に8mmフィルムで遊んでいた時があり、編集の苦労はよく分かる。

フィルムエディタ(モニタ)も持っていたが、早くに壊れて映写機に掛けながらスプライサー(LPLだったかな?)でカット、接着をしていた。

撮影オーバーラップは、巻き戻しクランクで、確か時計が同期していなかったと思う。

どの位戻すと、どのシーンカット迄戻っているか分からず、思ったシーンで被らなかった事は結構あって。

3分弱で¥5k以上はしていたと思う。

Single8でこの値段、W8だと、¥8kであった。

W8はウクライナに現像に出す。

レトロ通販に行けば多分やってくれると思う。

シングル8の最期近く迄の数年であったが、高価なオモチャであった。

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そういや、どこにやったかなと探したら、z450が出てきた(笑)
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普通はサイレントであるが、これはちょっと高級機で、オプションでマイクを付けて、トーキー用フィルムを使える。光学録音ではなく、マグネチック。

他にも電動ズームが付いていたり。

他には1ショット(コマ撮)や、リモコンが使える。(レリーズとは違う)

他には、暗転に使えるシャッター角度調整機があって、Cにするとクローズで、完全に暗転に。

巻き戻して、クローズから開放にするとオーバーラップになる。

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標準速度18コマ、24コマ、ハイスピードSM(スローモーション)も使える。

テレビを撮る時は24コマだったかな、忘れた。
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懐かしい代物であるが、フィルムがなきゃ、カメラがあってもなんの価値もない…と言った所だろうか。

 

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話は戻って、天国と地獄のLPであるが、カラヤンも良いのだが、ブラスがパッとイキイキしていて、ストリングスが控えめ。高い目に重心が行っている様で、低い方が軽い雰囲気。

自身は弦楽器が好きである傾向があるから、バーンスタインの方がストリングスが豊かで、ちょっと全体に甘い雰囲気があり、低い目に重心が寄っているのが気に入って買ってみた。

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大き音で聞こうとすると床を伝ってハウリングを起こすから、早くキャビネットを作らなくては(^^;;

クラシックは音量差が開いているから、どうしても小さい音は小さいし、盛り上がっている時は盛大。

盛大な時を基準にすると、落ち着いた時には静か過ぎて、物足りなく思ってしまって、これまた難しい。

それこそ、バリミューのAGCアンプを作ったら良いんじゃないかと思ったり。

ステレオで作ろうかな(; ^ω^)