A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

MI-38104A トーキーで使ってみる

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映画撮影で当方宅を使わせてほしいという事もあって、深夜迄スタッフの出入りの番していなければならなく、一旦回し始めれば、シーンカットの具合が良いとなる迄は動きが無くなるから、フィルム1、2本見ていると都合が良い。

ランプを焚くと熱くて仕方ないから、窓を開け放ってしまったが、どんなに大きい音を出しても、多分アフレコだろうから問題ないと思う。(何も言われなかったから多分問題ない。

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1936年のSabotageは、古いけれども、低音がドンドコ入っていて、外の音だとか、爆発音、所謂昨今の映画の様に迫力がある低域が豊かで、セリフはアフレコ感が強いけれども、良い感じ。

何ともそのバランスが古い感じもするけれども文句ない質感。

ヒッチコックが何処かに紛れているらしいが、分からない(^^;;

映画館のスクリーン裏に回るシーンで大きいホーンスピーカーが天井から下がっているのが写っているが、あのシーンはスタジオかな?どちらか分からないけれども、1930年代であれば、ウェスタンのシステムが入っている事と思われる。555かな。

映画の中で映画が写っているという面白い映画。

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ただ、後半R-2からは、弟君、スティービーがフィルム缶と部品の小包(本当の中身は時限爆弾)を届けに出て回るが、目移りしていると指定時間が迫ってしまう。それに間に合わせようとバスに乗るが、多量のマッチやフィルム、可燃物、危険物は持ち込めない規則であるから、車掌に融通利かせてもらい乗せてもらうが、結局道路が混んで間に合わず、爆破。

弟君を失ったショックと犯人に目星がついた姉御は食事の用意をしていたナイフで犯人を殺め、警察に出頭しようとするが....

シリアスで凄い展開。私は好きだけれども、セリフの理解が追いつかないから字幕欲しい(^^;;

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サウンドトラックを見たら2本入っていてステレオ焚き込みしてあるから、比較的新しいリプリントらしい。

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サボタージュを先に見たが、1966年のサイボーグ009とを比べてしまうと音に迫力がない。

サボタージュシネスコレンズ不要の4:3であるが、009はシネマスコープ、ワイドコン入り用の16:9で、絵としては映画らしいサイズ感。でも音はイマイチ。

大きい石が転がって来たハズなのに、小石がカラカラと転がした程度のもので、技術は古いフィルムより劣っている印象だった。

挿入歌だけはドンドコしていて、良いシーンになると少し音が良くなる様な、音楽でゴマカシ利かせている様な雰囲気に感じてしまう。

赤が変色を起こしていて、血が緑色(笑)になってしまっているが、古いフィルムだから致し方ない。

終盤、フランソワが改造されてしまうが、最早別人。悪い顔してるなー(笑)昔話に出て来る雪女みたいw

改造した割には大ボスの電脳一撃で元へ戻るっていうね。まぁ、チャー研だったら爆死でしょうけれども(爆)

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こっちもサウンドトラックは2つで、新しいリプリントと思われるが、昭和40年代の16mm小型映画はステレオ化していたのかな?分からない。

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1967年の009は逆に緑が抜けているのか、赤々している。

音は1年経っただけで激変していて、SEが仕事している(笑)

セリフが突起して音が大きいが、サボタージュは逆に外の音とセリフが同じ程度だから、必然的にセリフを聞こうとすると、周りの音が大きくなって、低域も持ち上がっている様に聞こえるのかもしれない。

フィルムに焼き付ける時に出た、光学ノイズがバチバチと大きくなるが、それも良い味。

多分、それを嫌がって、セリフのゲインを少し上げて録音したと思われる。

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1967年の方は古い儘なのか、モノーラルトラックだった。幅が広いから音が大きいのかな。他とは結構音量差を感じた。

初っ端はナック感があって、タロムかな。と思う程、北北西(笑)

タロムと違って009の船は木っ端微塵になってしまうけれども(^^;;

チャー研の元祖かなと思う、煽り運転に追突。島村ジョーが上手い事交わした様に、泉君も交わしていたけど、左足ブレーキだったかは不明(笑)

これがあえての刺客投入のキッカケであるのは、これまたチャー研でもお馴染みであるが、こちらでは、刺客=可愛いペットという(笑)マニアックなブルーフィルムかよwww

まぁまぁ、時代感ですかね(爆)

 

結局の所、フィルムアンプには具合良く使える。

内蔵のアンプがハムを引いてあまりクオリティが良いとは言えないから、フォトセルか、初段のOutを引き込んでRCAのアンプへ入れた方がより良くなりそうである。

少し検討してみる