A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2019/06/19

117N7 パラシングル

youtu.be

 

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Tannoy Rectangular York. HPD385 にてチェック。

能率は92dBなので、MS737とは2dB差(90dB)

Teac Tascam M3 ミクサから出力、やはり初段がない分、普通の石アンプ(ロー受けの)と同等の感度レベルといった印象。

普段は200mV程度でフルスイングする様な、高感度なものばかりを作っていたから、1V以上必要なのは久しぶりである。

それでも、入力トランスで信号を昇圧しているから、2Vもあればフルスイングするが、なければ、5Vは入れないとフルスイングしない。

球のμは13辺りだったと思うから、12BH7辺りの球をダイレクトに使う感じに似ている増幅率であろう。

 

小型に設計したので、PC横にでも置いても良し、色々な用途で使える様に、ヘッドホンの端子も設けてみた。

差し込むとスピーカーが切れる様にはしたが、ヘッドホン側にアッテネーターを入れていない為、スピーカーでモニタしている音量が其の儘入ってしまうので、音量を下げないと大音量。

100dBもあると、残留ノイズが聞こえるので、1/2のアッテネーターを入れた方が良い。

一般的な製品も、ダイレクトにスピーカーと兼用になっている場合は少なく、ヘッドホン側にはATTを挟んでいる事が多い。

これは球アンプ時代に既にやっている回路構成である。

 ps;別途ユニットでヘッドホンを繋げる様に仕様変更しました
 
音については文句ない。
出力が小さいから、いつも通りに使おうとすると歪みが目立つ。
3m程離れて対話が難しくなる音量は得られるから結構なものだ。
質感は普通。
中高域にピークがあるのか、クラシックやボーカルがスッと飛んで来る時がある。
 
トランスレスであるが、シャーシはコンセントのどちらに挿しても感電する事はない。
 
軽量コンパクトに詰めた感があるが、完全 真空管式アンプでは小型で珍しいサイズではないかと思う。
 
※通販と店頭とでは、使用部品が異なります。