A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2019/06/18

先日、117L7と117N7がPo違いと書いたが、それ以外にも、引き出しピン配置が両者異なるので、差替えは不可。

(CgとSgが逆さ、整流側のプレートがヒーターと共通では無い)

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AirPlayやiPhoneiPodから簡易に鳴らせる様に、入力トランスでゲインを稼いで、初段を不要とした。

試作で、1ch出力2W弱はキープしたい考えでパラレル シングルとした。
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中国の安いアンプに色々な方面から負けない様に、平滑は回路はCR型として、シリコン素子無しの完全球アンプとして、チョークコイルも無し、それでいてノイズが低オーダー、出力もそこそこ、周波数帯域もハイファイ。

良くあるのは、山型にローも出ない、ハイも出ない何てのが良くあるけど、それじゃ安くて当たり前な気がしてならない。

だとしても、1本だとNFBを掛けるにもゲインが取れないし、結局球の個性潰しで、面白さは半減するから、やはり直球に“良い音”を楽しめるのが一番であろう。

平滑もトランジスタを使用せず、古風にシンプルに攻めている。

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8Ωで4V出ているので、2Wという事になるが、パラレルにした事で互いに発振し易くもなった様で、50hzのハムが出易くなっていた。

干渉防止抵抗を入れて回避。
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カソード電圧がオーダーよりも低く、電流が流れる割に歪みが大きいから、オーダーの値になる様調整改良。
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プリアンプがあって、5V程出力出来れば、入力トランス無しの方が音は良い。

ただ、トランスレス方式で、絶縁をコンデンサで行なっているから、どちらにせよ2つのコンデンサを通る事になる。

電気音楽、特にビープ音系の矩形波が苦手なのは特性上鈍る、仕方ない仕様である。

完全DCアンプ以外は全て同様であるが。