A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

ZERO 100

面白い事をやるガラードのオート付きエラー0。

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2本のアームでP.Uのエラー角を無くすというモノらしい。

動作はするし、手入れもされているとの事である物を買ったが、再生、終演でターンテーブルが止まる時があるという。

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エラーの無い事とアンチスケーティングは関係があるのか私は詳しく知らないが、Conicalと Ellipticalと書かれたスケールがあって、マグネットの合間を0にすると金属板がマグネットの合間を割り入って、磁気を阻止するのだと考えられる。

ドライバーを近付けると吸い寄せ合っている様だから、アームを上へ引っ張り上げているのか?

なかなか面白い。どういう効果があるのか私の範囲を超えていて、“へぇ凄いな。”としか言い様がない。

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機構も面白いが、肝心の内容を修繕して行く。

プラッタ裏に60c/sのストロボが付いていた。

トーレンスと同じミラータイプ。

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機械を調べると、一旦分解してグリースをくれてあるが、アームの方は分解がなかなか困難である為か、古いグリースが粘っているらしく、動き難く重くなっている事が分かった。

大凡、リムのオートの場合に、アイドラ自体が滑って不良の場合と、機械が粘って動きが悪い、もしくはその両方というパターンが多い。

モーターが粘って遅いというパターンもあるが、今回のモーターはオイレスメタルのもので状態は良かった。かなりスムース。

アイドラも弾力共に良好である。

手で歯車を回してやると、これが重い。

それで、動く箇所のガタを調べて行くのである。

ガタが粘っていれば重いから、そこをバラして手入れする。

やれば大変だが、内容を文字に起こせば、そういう事である。

 

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試運転をすると止まる事は無くなったが、オートが不良である。

ディスクサイズ識別が7‘を指定していても1回目は問題無いが、送りレバーで次を送り出すと12’になってしまう。

それが不安定で、10‘になったりもするが、指定の7’に行く確率が少ない。

これはまたグリースの塗布して良い場所とそうでない箇所の差があって、軽く滑る様に動く箇所へグリースが塗布され、重くなっていたのである。

そんなで、サイズエラーは解決。

次に連続演奏用のシャフトに交換し運転させると、連続演奏してくれなかった。

これは残ディスク検知のバネを調整して解決した。

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60c/sのキャプスタンであるから、速度は合っていないが、ワウの調べは完全ではないができる。

 

これにて修繕終わり。

暫し冷まして、また冷たくなってからまた運転して問題が出ないか調べて完成にする。

RC 88/4

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修理をしてもらったが、オートの途中で止まってしまって使えないという。

ガラードの古い機械だから、機械が粘っているのだろうと思っていたが、見てみるとバネやら色々な物を交換している事が分かった。

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アイドラは、やや滑りしていて面出しする事にする。
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機械の粘りは無いが、バネがオリジナルではないと思われる。こんな青くないはずである。

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コロが付いているかと思ったが、シャフトは無垢だった。

バネがオリジナルよりもキツイ可能性を考えると可能性はある。

それで、手で補助してオリジナルの重さを思い出し確認しながら僅かづつ伸ばして重さを調整。

バネは長さが同じであっても、線経と巻きの大きさでも変わるから、切れていなければ触らない方が良い。

無理して伸びる機構でも無いはずである。その辺りはメーカーが設計しているから問題無いであろう。

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リムは仕上げにドレッサー。

これにて問題なく動く事を確認。

また冷やしてから、最終確認して仕上げにする。

2024/04/09

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シグマのミキサーの続き。

 

下段の12個のXLRがどういう役割なのか信号を入れる前に導通を確認すると、16ch全ての入力に対して250kΩの抵抗値を示した。

1ch毎に完全にセパレートになっているのかと思っていたがこのそうではない(?)のかも知れない。

もっぱら、16chのダイレクトアウトであれば、16ch分のコネクタを出すはずであるが、これは12ch分しかない。

という事は、単なるダイレクトアウトではないのかも知れない。

裏から分解して、メインミックスの基板へ入っていると思われるケーブルを追うのも簡単に分解出来れば回路を追って…そうできれば話は早いが、これがまた簡単に分解出来ない正面から、1ch毎にユニットで抜ける様にも思えるから、引き抜いて調べる事も考えないとならないか?

よく出来過ぎている事は良い事であるが、大変な苦労が伴う。

2024/04/08

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Magnavox、僅かのビビりが気になり、ダイアフラム部を更にバラしてギャップ内清掃をした。

フィールドコイルに電流を流していなくとも僅かに着磁していて、鉄粉や小さな鉄屑がくっ付いていた。

ダイアフラムの硬さを再確認したが、やはりかなり硬い。

ふと思うと警笛のホーンにデザインが似ている様な気もする。

サウンドボックスの様にも見受けられるが、沿面距離を稼いで、より大きな径で、より動き易いデザインとは暫し遠い気もする。

どちらかと言えば、低域は元々期待せず、中高域の声が通る様にしているとしか、やはり思えない硬さとデザインである。

かと言ってナローではあるが、聞いていて気分が悪くなる音ではない。

耳に馴染み易い電話に似た音。

昨今の高級スピーカーの方が耳の奥が痛くなるものがあって気分が悪くなった経験がある。

ワイドにすれば良い。というものでもない。

 

 

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人様の写真を偶然に見たら、私も花見を散歩がてら見に行ってみたくなって。

でもって雨が夕に降ると予定で、花見という花見も今日が頂点かも知れないから。

でも現実は花見ではなくて、人を見る様にごった返していて、日本人が少ない様にも思える状況で、人酔いしそうで近付くのはやめた。

遠くから眺めても十分である。

それで、ギャラリー アビアントが移転する。という事で、男手を貸してくれまいか。と連絡を貰ったが、都合が悪くて行けなかったのである。

その後、どうなったのか見に行ったが、早いうちに元のギャラリーだった場所は貴金属買取屋になっていた。

新しい方にも行ったが、内装がまだ出来ていない状態だった。

予定では6月だから、まだ先の事である。

TELEMEGAFON

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先日譲ってもらったMagnavoxを持って帰って来る。
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手で持っていると大きい印象があるけど、車内でそれを見ると、幾分小さく見えた(笑)


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帰って導通を確認すると、VCはトランスが入っているから外さないと分からないが、数ωだったから、多分生きている。

FCは数十メグω出ていて導通無しに等しい。

木の板だから漏れているのかも。

FCと言えども、この当時は、WE 551と良い勝負の年代だと思うから、電流多く電圧は低い。

高圧のFCは整流管という整流管が出来る前、亜酸化銅の時代から100V前後のは有ったけれども、後になってからの、フィールドチョークとして活用する為の時代になってからの方が200V辺りのも出てきた事と思う。
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それで、この機体はWesternの551と違って、マグネチックではなくて、ダイナミックのボイスボビンで3ω前後巻いてある。

然し乍ら、ボビンから先は、直に振動板ではなく、一旦三点の金属板で一点に寄せて、蓄音器のサウンとボックスよりか硬い振動板を工藤させる方式を取っている。

振動板から緑青の粒々が出ていたから、ジュラルミンではなく、銅板か?

ベコベコしてしまう事もなく、押しても硬いが、僅かに動く。

勿論ギャップ調整も、555の様に行う必要がある。

恐らく、ベコベコ動く、蓄音器や555の様な薄いアルミかジュラ板のダイアフラムではボビンを中央に寄せて維持するだけの力がない。

この構造ではダンパーが無いから、振動板の硬さがセンターを出す肝心要になっている事と推測。

マグネチックよりかは豊かな鳴り方をするかも知れないが、その差はWesternの10Dレシーバーと大差はない様な気もするが、如何程なのであろうか。聞いてみない限り分からない。

 

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端子はハンダがしてあるが、ネジも内側も錆びているし、ハンダも腐って導通が無くても不思議では無い状態。

ただし、温めてやるとハンダが生き返るから凄いもので。
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フィールドは電源スイッチが付いているから、設計は電池の様である?

そうなると、ラヂオセットもA、B、C電池で鳴らしていた頃と思う。

エリミネーターはすぐに開発されるが、整流管はガス管であろう。この頃は。
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端子は一旦外して磨いてやって。

ネジも磨いてオリジナルで。

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当時は4ωだの8ωだのという、今では普通になったインピーダンスも珍しい物だったであろうから、トランスが乗っていて600ω入力になっている様子。

それでも低いインピーダンスであるけど、WE-551はマグネチックでも300ωであるし、P-Bの間に直に突っ込んで鳴らすスタイルというよりかは、3:1かのトランスを入れて鳴らすスタイルをとっているかと思う。

 

FCは何Wで動かすのか分からなかったが、聞いた感じで10V1.5Aで15Wだからこんなモノかなとも思うけど、温まるから、WE-594と同じで7V1Aかな?

大きく変化を起こさないから、7Wかも知れない。

 

それにしても、マグナボックスの初期の頃、1920年代の物にしてはかなり近代的な質感。

RCAのラッパは聞いた事があるけれど、もっとナローな印象。

WE-10Dも硬い印象の音。

Magnavoxはどちらかと言うと柔らかい印象。ギャンと凄い音もするが、それは金属のホーンが共鳴してドギツイ音がしている様に思う。

その点、Westernのホーンはデットニングしていたり金属ホーンでも、ホーンくさくない質感。

紙を貼り合わせたホーンも良いけど、カーブが薄くて、天井へ向けて強いハイが撒き散る印象。

それはRCAもやはり似ている。

マグナボックスは後ろへギューっと”2”の様に曲がっていて音が前へ飛んで来る印象がある。

 

トランスを2段にしてインピーダンスマッチングは曖昧だから、今度マッチングさせて鳴らしてみる事にする。

2024/04/06

会社に行く前に測定を済ませる。

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フォノの回転を確認していなかったから確認しておく。

45°程回っているが綺麗に正相で出してある。

もっぱらフォノEQは2段で構成しているのが普通であるから、反転、正転で元へ戻るのが普通である。

低域側へ寄ると90°程になる。
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Auxiliaryラインは綺麗なもので全くと言ってズレていない。

高忠実度増幅器と言えると思われし。
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トーンコントロールは、僅かの回転が出るが、低域側は一致で、高域側が回転した。

NF型ではないのかな…?
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試運転しているが、問題は起きていない。