光星舎の続き
振りペラの折れていたのは、この前交換したから、電気的な問題の修復を行う。
破断した真鍮ネジ。
これは単なるネジではなくて、大理石の前後で配線を行う為の、所謂端子。
昔の電話機もチョウツガイを端子に使ったりと、色々やっているが、それの延長線。
この真鍮は頭が切れるから、素材的に混ざり物があるのか、製造が悪いのか、はたまたバネ座が効き過ぎているのか分からないが、あまり良質な物ではなかったのかも知れない。
ピッチは旧JIS。
別段規格を合わせなくても良いが、ナットは使えて勿体無いから使いたいというだけの話で…
線は綺麗に巻かれていた筈であるから、密巻きにしてやって。
取り付けて配線すれば良い。
次。次は機械である。
分解して、バネが破断した秒針連結歯車の修繕。
交換する事も考えてあるのか、ハンダで止まっていて、何とも自分が作った物の様がする構造。
まだ長さには余裕があるから、ハンダしてやって完了。後はフラックスによる腐食が問題になろうと考えられるから洗う。
歯車は数点しかなく、トルクも必要ないから無給油で基本は良い構造である。
長年接触し続けた面は黒くなっている。
洗ってやると僅かに錆は出ているが綺麗な物である。
乾かして組み戻し。
リレーの作動位置を元へ戻す。
回路は大凡この様である。
3時00分30秒に1度だけコールサインマシンへ信号を送る設定になっていた。
それに対して、24時〜5時迄放送機、警報機の電源は入る様になっていて、予熱というのか待機時間を多く見ているのが分かる。
文字盤は引っ掻き傷はなく非常に綺麗。
グルグルと回す必要がない事を意味していると思う。そんなにも多くズレていては使い物にはならない。
合わせて組み付け。
試運転。
床直置きでは具合が悪かったが、海苔ダンを敷いてやると動き出した。
文字盤が若干斜めになって見えるし、振り子の位置が正規よりも右へズラした方が具合良いから、機械本体が斜めになっている様である。
これは修正できる。