A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

光星舎 CSR-2

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光星舎の続き
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振りペラの折れていたのは、この前交換したから、電気的な問題の修復を行う。

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破断した真鍮ネジ。

これは単なるネジではなくて、大理石の前後で配線を行う為の、所謂端子。

昔の電話機もチョウツガイを端子に使ったりと、色々やっているが、それの延長線。

この真鍮は頭が切れるから、素材的に混ざり物があるのか、製造が悪いのか、はたまたバネ座が効き過ぎているのか分からないが、あまり良質な物ではなかったのかも知れない。

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ピッチは旧JIS。

別段規格を合わせなくても良いが、ナットは使えて勿体無いから使いたいというだけの話で…
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線は綺麗に巻かれていた筈であるから、密巻きにしてやって。
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取り付けて配線すれば良い。
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次。次は機械である。

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分解して、バネが破断した秒針連結歯車の修繕。
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交換する事も考えてあるのか、ハンダで止まっていて、何とも自分が作った物の様がする構造。
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まだ長さには余裕があるから、ハンダしてやって完了。後はフラックスによる腐食が問題になろうと考えられるから洗う。
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歯車は数点しかなく、トルクも必要ないから無給油で基本は良い構造である。

長年接触し続けた面は黒くなっている。
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洗ってやると僅かに錆は出ているが綺麗な物である。

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乾かして組み戻し。
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リレーの作動位置を元へ戻す。
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回路は大凡この様である。

3時00分30秒に1度だけコールサインマシンへ信号を送る設定になっていた。

それに対して、24時〜5時迄放送機、警報機の電源は入る様になっていて、予熱というのか待機時間を多く見ているのが分かる。
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文字盤は引っ掻き傷はなく非常に綺麗。

グルグルと回す必要がない事を意味していると思う。そんなにも多くズレていては使い物にはならない。
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合わせて組み付け。
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試運転。

床直置きでは具合が悪かったが、海苔ダンを敷いてやると動き出した。

文字盤が若干斜めになって見えるし、振り子の位置が正規よりも右へズラした方が具合良いから、機械本体が斜めになっている様である。

これは修正できる。