6L6の続き
ビィーと鳴くP.Tが如何にか静かにならぬものか、ナットを締め込んだりしてみたが改善は無かった。
予算的にトランス交換は切羽詰まっているから出来ない。
歪んだ部分は何なのか調べるとコの字アングルのあるカバーの様である。
このカバーは無くても何ら問題無いと思うが、カシメてある様式か…?
バラして巻き直すか、どうするか。検討しておく。
昨日触れた接続の部分で、少しでも絞った位置では、上記の周波数特性になる。
低域も思ったより下がっていたが、それ以上に高域が落ちる。
ボリューム全開で高域がグーンと上がって明るい音になる。
特性は耳にした通りである。
次に配線を逆さにして、絞った位置でどんな特性になるのか調べる。
高域の減衰が無くなった。
低域の伸びの悪さはOPTに依存していると考えられる。
音を聞いて、どうしようか迷ったが、1つだけRCA入力で逆接にして、他2つは其の儘にした。
フォンプラグだから、ギターアンプとして使うのであれば20kc迄伸びていなくとも問題無いであろうと考えて。
それで、組み立てながら部品チェック。
このSW、オリジナルの物と思われるが、接触抵抗が2.2kもあって、使い物にならない。
おまけにアメリカンな仕様でカシメてある。
そのまたオマケに、抜け殻が出て来る 出て来る(^^;;
手荒であるが、ジャブ洗いして茹でた。
茹でると言っても水ではない。かなり危険だから真似して火事になっても責任負えないからやり方は非公開。
これで接触子側へ回ったワックスやら色々と落ちた筈である。
実測42mΩになったからこれで良い。
各所の電圧は安定で、ソリッドカーボンが逝っている音もしないから、完成とする。
クズを振り落としてケースを掛けて試運転。
トランスはやはり6L6ppに対して小さ過ぎる様である。熱い。45℃は雰囲気ありそう。
然し乍ら、Mcinの様に目玉焼きが出来る温度でもないから、まだまだ安全圏であろう。
そうそう、117V仕様の舶来品を持ち込んで、100Vで動かせば良い。
という事には理由があって、安易に117Vへ昇圧しない方が良いという事。
特に関西圏の場合には問題は無いのであるが、関東圏では50c/sであるために、117vへ昇圧するとトランスによっては、60c/sで巻いている場合があって、そうすると20%電流が多く流れる。
であるから、50c/sで117Vを供給すると熱くなる。
それで、そういう場合に100Vで動かすと、117V時と大凡同じ電流になるから、100Vで良いと書いてある。
これを知らないで50c/sで昇圧していると焼く可能性は高くなるから、やらない方が良い。