A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2024/03/08

東通工のcf-6600、朝に再生したら、ワウが大きくフヤフヤとやったかと思ったらピタリと治って。

暫し問題は大きくは再発しなかったが、瞬間の僅か、時々ワウが出ている事が気になって。

コンデンサが云々言っている方も居られる様だが、ケミカルの容量誤差は-20%、+70%とメーカーが示している。

2、30%の誤差なんてあって当たり前。電解液で化学変化を起こして容量を出しているのだから。

誤差が云々言うなら、全てフィルムでもオイルでも、そういうのに交換すれば良い。

トランジスタを交換するって言ったって、新しいシリコンは交換するけど、より古い形式のゲルマニウムの石は交換しないのかい(笑)

笑ってしまう。

本当に“そこ”が壊れていたのかも分からず、ただ交換すりゃ良いと思ってやっている様では、“チェンジニア”

交換しても動かないのは何でだろ?って、原因が交換したその場所ではなかったからであろう。

“エンジニア”になるよう勉強しようではないか。そういう訳です。

 

それで今の所私がこの症状からして…と狙いを定めているのは、サーボ回路であるが、最悪はモーター自体の可能性もなくはない。

 

放送局の御下がりデンスケを使っていた頃、思い出したのは、確かモータートルクが著しく落ちた記憶があって。

サーボであろうと疑ったが、結局問題がなくて、モーター自体、電流が流れない。

モーターのブラシの接合面、摺動面ではなく、ブラシを固定接着している側の抵抗値が増していたのであるが、これの貼り合わせは容易な物でなかった。

ブラシは接着するものじゃないね。そう思った記憶が蘇った。

 

それを思うと、この機体も暫し疑わしくも思う。

ただし複合的要因だとすれば、それを見つけるのには幾分考えられる要因は地味に潰していく必要がある。

 

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先日の荷物との整理との間で行って、写真を忘れた。

サーボ回路のvrをまずは疑ってチェックし、摺動面を擦ってみた。

要は回したのであるから再度調整が必要になる訳で、スピーカーは切り離して使えないから、直接出力をfカウンターに入れて調整する訳である。

そうして組み戻して、問題ない事を確認。

整理に今度は回って、暫しモーターが冷えるのを待ってからにする。

夕に1kcのテストテープで、今度はスピーカーから出る音を直にiPhoneに聞かせてカウンターをチェック。

1020-980c/sの間ならば公差内になる。

冷えた状態から再生をして、大凡995-1015c/s辺りで、完全に止まりはしないが公差内にはある。

大凡40秒か暫しで、ほんの僅かに速度が上がって、1000c/sから1013c/s辺りに上がってきた。

ケタが細かいが、1kc〜1.013kcという訳である。

聞いた印象では信号のワウは聞こえなかった。

特に信号は一定であるから、揺れるとピッチがフヤン フヤンとやるからすぐに気が付くという訳である。

音楽再生では短音が続く様では気付き難い。

今日のテストでは、正常縦置き、仰向け、うつ伏せを試したが、どの位置でも変化は無かった。

もっぱらうつ伏せは有り得ない使い方だと思うから、こんな試験は不要かの様にも思われるが、輸送でどう運ばれるか分からないし、そんなで不具合が出る様では、恐らく問題を抱えている様に思える。

タケノコ族がラジカセを仰向けで使っているのをレーザーディスクで見たことがある。

どの様な使い方をされるか分からないから、メーカーは色々な使い方をされた想定試験をしているはずである。

 

また明日試験して問題無ければ、明後日か月曜に出荷できるかと予定。