A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

単式 ラインアンプ

VCのニスが硬化する間に単式ラインアンプの特性試験をする。

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電源を入れる前から-45dBの位置に50c/sのハムが現る。5mV。

より多く巻いたトランスの短所、周りの電源トランスのリーケージフラックス、漏れ磁束を拾い易い。高感度になっている。

iPhoneを背にしてトランスへ近付けると、非接触ICタグ、カードの読み込み用のコイルが働いているのか、ビィービィービコビコビコと音が聞ける。

近くのイヤホンから出ている音を信号として拾える。

電氣ギターをトランスの近くで弾くと、ピックアップになる。

感度が良いのも問題があるから、WEは2重の缶に収めていた事と推測。

この缶がまた高価である。パーマロイと銅のケースが一般的。

代用品が身近に無いか探す課題がで出来た。

今回はそう言った物から遠ざけて使ってもらう事が前提。

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この測定器自体は500kΩ?1MΩ負荷か分からないが、オープンでは4kc付近から立ち上がり、12kcがピークになっていた。

アンプへ繋ぐと受けは10k程々だが、明るい印象するのはこのクセが暫し現れている事であろう。

ブックシェルフの小さいスピーカーで、割りかし近代の石向けユニットは、暗い音がするから、具合良くスッキリするかも分からない。

High-Fiderityが流行った頃、昭和33年辺りのP.Uカートリッジの中には、HiFiを謳う為にハイをこんな様に持ち上げてHiFiらしいHiFiにしていたのがあった。

終段、パワー側は6kc辺りから下がっていたから、これを繋ぐとトータルでフラットが得られる可能性が高い。

昔の民生機のセットみたいになってしまった。

だから、他のセットに組み合わせて使うと具合が悪く、メーカ推奨のセットを組み合わせて使って下さいね。というセットは多かった。

テレフンケンのセットも、本当は1セットを全て合わせて総合特性が揃う様に作っていそうな構成が見受けられる。

BRAUNのセットはデザインも優美で非常に洗練されてカッコイイが、あれも特殊コネクターを使っていたりして、1セットが別の物と組み合わせられない様な仕様になっていて、それは言い換えると互換性が無く、無理矢理繋いでもメーカーが良しとした音は出ませんよ。と言っているも同じと思った方が良い。

だから折角揃っているのであれば、バラして売らずに1セットをトータルで売って頂きたい。

そうでもないと、既にセットを持っていて、その交換用にしかならなくなってしまう。

手を出したい気持ちもあるが、単品で買ってもトータル特性を導くのが大変なの気がするから買うに至った事がない。

局用の600Ωラインの規格もの、我國ではBTS規格であれば、社外製のセットとで合わせても、そのセット自体が1つの規格で揃っている訳だから、入れ替えが効く。

然し乍ら、言い換えたら民生機の様に面白い音はしない訳である。統一された規格で各メーカーが合わせているから、これから外れる様な事があれば、言ってしまえば規格外、民生機と同じになる。

今はもうそんな規格もうるさくないし、プロという名称でアマもプロも一緒くたになっているのが現実。

それだけ水準がどれも良い物に上がって、現場でも民生機だのという言葉もない。

私らの様なアマチュアが作る物が、昔でいう民生機を作るサイドになっているかと思っているが、ロー出し600Ωラインも簡単に取り出せる様になっているから、やはりアマもプロも関係ない時代なのかも知れない。

私は時代遅れな事をあえて逆行してやっているから、こんな言葉が出てくる訳である(笑)