A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

ГКЭ-100 / GKE-100

f:id:A2laboratory:20231220225756j:image

cccpのPd80wのテトロード。

以前に2本仕入れて、ppにしたいと思って保留にしていたが、先日にもう2本譲ってもらったから念願のppで組む事にして、その前に実験しておく。

f:id:A2laboratory:20231220225750j:image

UZ-42のドライブで強靭な音が出た。

低域の充実感、重量感、申し分ない。ドッシリしていて流石の大きさ感。

明るく光る球であるから、明るい音がしそうであるが、ロシア球の持ち味の低域に寄った耳に優しい安定感はかなり感じる。突き刺さる音が好きだと刺さり足りないと思われし。

それで言うと、アメリカ球はザックリとドンシャリ。NFBを掛けないと欧州球寄り。

欧州球は中高域上がり。低域は出難い。

NFBで補正を掛けるか回路上でハイ落としをした設計が目立つ。

国産の球は神経質で無臭の様に感じる。特に何も感じない。所謂普通と言うか。良い所も悪い所も所見なしと私は。

cccp球は低域寄り。古いレコーディングは低域が良く出るからか、やや引込み気味に感じるが、cccpの球で合わせるとそうでもない。

 

そんなで、初段がヤワでフルスイング出来ないのは確認した。

歪みも大きく感じないし、底力をやらせると揺るぎなく見せる充実感は私的には好きな具合。

アメリカを模して、ドイツの改良型を更に改良コピーしていただけあって、やる事は凄いのは良くわかる。

f:id:A2laboratory:20231220225753j:image

ただ、実は凄いのに、ミテクレはチープ感がある。

f:id:A2laboratory:20231220225759j:image

大丈夫かなと品質を疑う方も少なくないと思うが、その辺りの分配は上手い具合に、質を優先している様である。

ミテクレで言えば欧州の方が芸術的に美しいものがあるが、耐久性に問題があるのが多いのもある。

それで言うとcccpの球では壊れた、壊れていたという経験が少ない。

マジックアイのリード線が腐食していたのは1本あったが、それだけの様に思う。廃棄に回した球は多分無いと思う。

最近は値上がりしているが、本来安く無い球であっても良いと言えそうである。