ノイズが出る(?)ハムが出る(?)ノイマンのフェーダーを見せてもらう事に。
XLRをアンバランスに変換すると、アンプが熱くなるとか。
熱くなる…。考えて考えて、DCの石アンプであれば、バイアス漏れを受けた場合に、過度なA級動作、それは言うなれば、過度なアイドリング状態に入ったのではないかなと想像。
球の場合は、カップリングがある古いアンプか、6D6の様なリモートカットオフの球で受けるアンプであれば、DCカットして入力になるから問題にはならないが、直接入力だった場合には、バイアスが+にあれば、初段の球は電流過多な動作になるかも知れないが、Rp、Rk共に割と大きい抵抗が入っているから、バイアスが狂って、大電流が流れようとすれば、電圧はたちまちドロップしてしまい流れるのを阻止するはずである。
電圧が下がってスイング範囲が狭くなるかと想像するから、歪みレベルが高くなりそうな気はする。
まぁまぁ、考えても仕方なし、現物を見させてもらう。
不思議だなと思う節1として、電源アダプタが2個。
それも電圧電流は各々一致しているが、メーカー違い。
±の両電源に使っているのかな?不思議である。
開腹してみると単体で電源を取る様にしたらしい。なるほど。
中央の元々の電源プラグは線が切ってあったが、1つで両ch分配していた様だ。
先に言うと、トランスの有無について、これは私のミスで、モデルにはAとBがあって、Aはトランス出力で、Bが石回路の出力。
“トランスが無いではないか。”と言ったが、本機は後者Bだから、無くて良いのである。
なかなかアマチュアがやりそうな組み立て方をしている。面白い。
端切の余り基板を割って、少しズレて重ね合わせて高さ調整としてある感じ、人が作った感があって良い感じがする。
当初、傷付けたのか、扱い悪いな。と思ったのであるが、これは意図的に工場で付けた傷である事が分かる。
傷…というのは相応しくないかも知れないが、この切込はフェーダーにプリントされた表記のdBを合わせる為に、調整の為に切り込んでいる。
カーボンを刻んで調整するとは、なかなか。なるほど。感心する。
オシロを繋いで通電してみる。
電源アダプタのノイズが入り込んでいる。
20mVと僅かではあるが、これが10倍に増幅されたら0.2Vになる。
スイッチング電源は、こういう物だから致し方ないのは分かっているが、フィルターで綺麗にしてやった方が良い事は分かる物と思うが、幾分コストを削ったかな。