ガード下、山本無線のハコで気になってたのを買って来た。
巨大で重い、強靭そうなOPTである。
終段に何が付いていたのか分からないが、8kppでULsg端子があるから、ビームで間違えない。
戦前とすれば…
UY-807…そう言った具合であろうなと。
並べても807が小さい小さい。
これの電源もチョークも、お似合いに大きい物が搭載されていたに違いない。
超高級、相当に良質な音が出ていただろうなと想像。
然し乍ら、不思議とその筐体の大きさに似合わず、出力20Wと打ってある。
最大インピーダンスが16ωで、その時の20Wであろうから、E二乗の割ることのRe=17.88≈17.9v
10ωで32w
7.5ωで43w
5.5ωで58w
3.5ωで91w
2ωで160w
1ωで320w
と計算になるから、8ωでは40w程のOPTに相当する。
それにしても大きいなぁ。200Wはありそうなコアだ。
山水電氣株式會社とある時代に、サラネジがプラス頭で、もしかすると、中身は小さいコアの物に入れ替えて、石でも詰めた可能性も無くは無いかと疑って、買って早々に会社で解体してみた。
どうやら外装は体裁良くやってあったが、この具合からすると、畦道の傍にブンながってあったのかも知れないし、戦前のPA拡声器の物だとすれば、戦時中に雨晒しになるシーンがあった可能性も無くは無いのかなと、勝手な想像。
ただまぁ良く出来てるもので、コイルは断線していないし使えるだろう。
払ってやるとピッチが綺麗に出て来た。
サビは絶縁を悪くするから払い落としておいた方が良いであろう。
8ω10Wのコアと比べても倍以上。
200W級に近い印象。
807でどの位鳴らせるかやってみる。