A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

石の摩耗か

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チェルシーの時計、歩度をFastへやっても変化がないから、タイムグラファーを出してきた。

現状で遅れる状態である事には間違えない事を確認。

Slow、Fastにして変化量がどれ程あるのか調べると、不思議な事に大きく変化を起こさない。

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寝かした儘にSlowにすると変化する。f:id:A2laboratory:20221228124449j:imagef:id:A2laboratory:20221228124451j:image

Fastの状態で機械を寝かすと進みへ倒れる。f:id:A2laboratory:20221228124509j:image

±0辺りで安定に入るから、寝かせた状態では正常に近くなるらしい。
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やはりテンプのガタがかなり気になる所である。

カバー石を外して、穴石の様子を見てみる事にする。
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どうやら割ったらしい。ホゾがガタガタと随分と派手に動いている。

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天真が中央へ来ている時は歩度の精度も出るが、中央からズレると途端に精度不良になる。

穴石から天真が姿を消すレベルで抉る様に割った(?)様である。

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どうやるとこう割れるのか分からないが、穴の横から半欠けになっている様である。

置き時計であるし、懐中や腕の様には衝撃は加わらないであろうし、石の割れている向きが上側であるから、落下等の衝撃とは思い難い。

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とりあえず、私の所では穴石の交換は不可、換えを持っていないから、医院で言えば、セカンドオピニオンというか、大学病院に紹介状を出す状態。

希望があれば、穴石交換をお願いしに行くが、幾らするのか検討が付かない。

人工ルビーであるし、そんな高価な物では無いとは思うが、合うものを探して入れる作業になる。その手間代は恐らく、私よりも高く付きそうである(^ω^;;)

 

とりあえずは動いているが、時間は正確には調整しても合わない状態である。

オーナーに相談してみる。