A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

捩れ振り子

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歩度調整をした際にワイヤーから振り子が落ちたとの事。

振り子に触る、場所移動の際は必ず振り子をレバーで安全帯に保持させてから触らないと切れるか落ちるので必ず止めてから触る様に…

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今回は下方が抜け落ちただけで切れていなかったからまだ良い。

真鍮板の中央に挟み直して再調整。ズレるとセンターが出ないから回した時にバランスを崩す。洗濯機の偏りみたいな具合。

180°以上振るのは酷な様で、10分かそこそこで止まったが、前の状態では180°以上出していたかな。止まりやすかったかも知れない。

ワイヤーの何処の部分からアンクルに掛けるかが結構シビア。

ドイツ製のは調整用ゲージがある様だが、長さが同じならば良いが、他モデルでは恐らく通用しないと思われし。

回転の往復に対して、機械中心を割り出すのもなかなか難しいもので、最小で回してガンギを観察、ワイヤー上部の支点を僅かに動かしてバランスを微調整。

運用の際に1回転以上振り子を回し過ぎると捩れが大きくなり、これもワイヤー破断になるし、ワイヤーに捩れが付くから、僅かに回してやるだけで十分動く。範囲的には180°を往復。

昨今のイミテーションの回転振り子の飾りはグルグル回るが、本物はそんな何回転もしない。

非常にシビアな代物である。

まずは動き続けるか、幾分様子見。